NECの「ValueOne MT」シリーズは、これまでインテル製CPUを搭載したアドバンストタイプと、AMD製CPUを採用したベーシックタイプに分かれていたが、この春モデルでは後者が姿を消し、インテル製CPUに一本化されたのが特徴だ。
新たにmicro BTXフォームファクタを導入しただけでなくアーキテクチャも一新して、チップセットはIntel 945GからIntel Q965 Expressに、CPUは上位2モデルがCore 2 Duo E6300(1.86GHz)に、最下位モデルがPentium 4 531(3.0GHz)へと改められた。また、最上位の「MT850/7A」では標準でRAID 0の500GバイトHDD(250Gバイト×2)を搭載する。細かいところでは、拡張スロットがPCI×3本からPCI Express x1×1本とPCI×2本になったり、前面に用意されたメモリカードスロットがSDHCカードをサポートしたりと改良が加えられている。
ケース前面から吸気するmicro BTXフォームファクタの採用により、ミドルタワーケースは前面に円弧を大胆に取り入れたデザインに変わった。また、5インチベイが2基、3.5インチベイが4基という構成は従来モデルと同じだが、ケースサイズは180(幅)×455(奥行き)×408(高さ)ミリと、二回りほど大きくなった。
OSはVALUESTARシリーズが全モデルでWindows Vista Home Premiumであるのに対し、本シリーズはすべてWindows Vista Home Basicを採用する。実売価格はMT850/7Aが12万5000円前後、MT800/7Aが10万5000円前後、MT600/7Aが8万5000円前後で、1月下旬から発売される予定だ。
なお、直販のNEC Directでは、BTOメニューにCore 2 Duo E6400やBlu-rayドライブの選択肢が用意され、店頭販売モデルよりワンランク上の構成を選べるようになっている。
ValueOne MTシリーズの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ | モデル | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
ValueOne MT | MT850/7A | セパレート型 | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo E6300(1.86GHz) | 1024MB | 500GB | Home Basic | 12万5000円前後 |
MT800/7A | セパレート型 | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo E6300(1.86GHz) | 512MB | 250GB | Home Basic | 10万5000円前後 | |
MT600/7A | セパレート型 | フルモデルチェンジ | Pentium 4 531(3.0GHz) | 512MB | 250GB | Home Basic | 8万5000円前後 | |
ValueOneシリーズの概要(その2) | ||||||||
シリーズ | モデル | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
ValueOne MT | MT850/7A | − | − | Intel Q965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約15キロ |
MT800/7A | − | − | Intel Q965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約14キロ | |
MT600/7A | − | − | Intel Q965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約14キロ | |
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