NECのLaVie Lシリーズは、フラッグシップのLaVie Cと同じボディを採用したLaVie L アドバンストタイプと、同サイズの15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載しながら、よりスリムなボディのLaVie L ベーシックタイプで構成される。従来、このベーシックタイプはAMDプラットフォームを使ってきたが、ここに新デザインの廉価モデル「LL370/HD」が追加された。
このLL370は、チップセットにATI Radeon Xpress 200Mを採用したインテルプラットフォーム機で、ほかのベーシックタイプとは見た目も内部アーキテクチャも大きく異なる。ボディの底面積こそほかのベーシックタイプとほぼ共通だが、厚さは30.5〜40ミリと最薄部が6ミリほどスリムになっている。ボディカラーも黒と白を基調としており、銀と白で彩られた上位モデルと差別化が図られている。CPUはCeleron M 410(1.46GHz)と低価格モデルらしいが、液晶ディスプレイは15.4インチで解像度も1280×800ドット表示と遜色ない。OSがNECの店頭向けモデルで唯一Windows Vista Home Basicを搭載し、内蔵のメモリカードスロットを省くなどのコスト削減が行われているものの、Office Personal 2007を付属しながら実売15万円前後と価格対性能比は良好だ。
一方、AMDプラットフォームを採用した上位3モデルは、OSがWindows Vista Home Premiumとなったほかは従来の秋冬モデルを踏襲する。HDDは全モデルで100Gバイトになり、CPUやIEEE802.11a/g/bの無線LANアクセスポイントとアナログTVチューナーを内蔵したAirTVの有無を除けば基本スペックは共通だ。Office Personal 2007も標準で付属する。
実売価格はAirTVがセットになった最上位の「LL590/HG」とデュアルコアCPUを搭載したミドルレンジの「LL570/HG」が18万5000円前後、ベーシックな「LL550/HG」が17万円前後で、すべて1月下旬に発売される。
LaVie L ベーシックタイプの概要(その1) | ||||||||
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タイプ | モデル | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
LaVie L | LL590/HG | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Sempron 3200+(1.6GHz) | 1024MB | 100GB | Home Premium | 18万5000円前後 |
LL570/HG | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Turion 64 X2 TL-50(1.6GHz) | 1024MB | 100GB | Home Premium | 18万5000円前後 | |
LL550/HG | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Sempron 3200+(1.6GHz) | 1024MB | 100GB | Home Premium | 17万円前後 | |
LL370/HD | 2スピンドル | 新モデル | Celeron M 410(1.46GHz) | 512MB | 80GB | Home Basic | 15万円前後 | |
LaVie L ベーシックタイプの概要(その2) | ||||||||
タイプ | モデル | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
LaVie L | LL590/HG | 15.4インチワイド | 1280×800 | ATI Radeon Xpress 1100 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地アナ(AirTV) | 約3.1キロ |
LL570/HG | 15.4インチワイド | 1280×800 | ATI Radeon Xpress 1100 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約3.1キロ | |
LL550/HG | 15.4インチワイド | 1280×800 | ATI Radeon Xpress 1100 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約3.1キロ | |
LL370/HD | 15.4インチワイド | 1280×800 | ATI Radeon Xpress 200M | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約2.8キロ | |
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