LaVie Jシリーズは、NECのノートPCで唯一のリアルモバイルに耐えうるスペックを持つ。前モデルは直販のNEC Directでのみ扱われていたが、この春モデルではラインアップを一新して店頭販売モデルが用意され、従来の軽量1スピンドルモデルに加え、約1.2キロ台の2スピンドルモデルが加わった。
もっとも、本機のベースとなるのは昨年12月に発表された企業向けのVersaPro UltraLiteで、12.1インチのスクエア液晶(1024×768ドット表示)やボンネット構造による堅牢性(耐加圧150kgf)、TPMセキュリティチップの実装、HDDの加速度センサといった耐衝撃性は継承されている。
CPUは以前の超低電圧版Pentium M 753(1.2GHz)からデュアルコアの超低電圧版Core Duo U2400(1.06GHz)に、チップセットはIntel 855GMEからFSB 533MHzをサポートしたIntel 945GMS Expressを採用し、性能の底上げがなされている。また、SDメモリーカードスロット(SDHC対応)やBluetooth 2.0+EDRの実装など機能面での強化も著しい。バッテリーの駆動時間は標準バッテリーパックMで約5.5時間、オプションで排他利用のバッテリーパックLでは約11時間だ。
2スピンドルモデル「LJ750/HH」は右側面にDVDスーパーマルチドライブを内蔵しており、重量は約1227グラムで、別途Bluetooth接続のマウスが付属する。一方の1スピンドルモデル「LJ700/HH」の重量は約1049グラムで、PCカード型のワンセグチューナーカードが同梱されている。両モデルともOffice Personal 2007は別売だ。発売予定は両モデルとも2月上旬で、実売価格はLJ750/HHが25万円前後、LJ700/HHが約23万円前後となっている。
なお、直販のNEC Directでは店頭向けのシルバーカラーに加え、アーバンブラウンが選択可能だ。このアーバンブラウンは、液晶天面部分の塗装面にスクラッチリペアを施すことで塗装表面に生じた浅いキズや擦過痕などが自然に回復するのが特徴だ(塗装がはがれるなどの深いキズは回復できない)。携帯する機会が多いモバイルPCだけに、浅いキズの回復機能を備えているのは非常にユニークな試みといえるだろう。
LaVie Jシリーズの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ | モデル | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
LaVie J | LJ750/HH | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | ULV Core Duo U2400(1.06GHz) | 1024MB | 120GB | Home Premium | 25万円前後 |
LJ700/HH | 1スピンドル | フルモデルチェンジ | ULV Core Duo U2400(1.06GHz) | 1024MB | 80GB | Home Premium | 23万円前後 | |
LaVie Jシリーズの概要(その2) | ||||||||
タイプ | モデル | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
LaVie J | LJ750/HH | 12.1インチ | 1024×768 | Intel 945GMS | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約1.23キロ |
LJ700/HH | 12.1インチ | 1024×768 | Intel 945GMS | − | チップセット内蔵 | ワンセグ(PCカード) | 約1.05キロ | |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.