持ち運びを考慮した小型フォトプリンタということもあり、どの製品もサイズや重量は驚くほど小さく軽い。エプソン製品が6台の中では重量級(E-700が約3キロ、E-300が約2.4キロ)で、キヤノンはmini 260が約2.2キロ、mini 220が約2キロと続き、日本HPのA716とA616はともに約1.57キロと2キロを切る。手軽に持ち運べるという点では日本HPに分があるだろう。本体サイズは、E-500がもっとも大きく、E-300とmini 220が同じくらい、薄型のmini 260がそれに続き、A716とA616がもっとも小さなサイズとなっている。
本体サイズ/重量 | |||
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モデル名 | E-700 | mini 260 | A716 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 215×152×176ミリ | 226×225×82ミリ | 252×118×126ミリ |
重量 | 約3キロ | 約2.2キロ | 約1.57キロ |
モデル名 | E-300 | mini 220 | A616 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 215×152×145ミリ | 220×222×99ミリ | 252×116×129ミリ |
重量 | 約2.4キロ | 約2キロ | 約1.57キロ |
最後に、これまでの項目で紹介できなかった付加機能を見てみよう。小型フォトプリンタらしい機能としては、バッテリー駆動が挙げられる。上位モデルではバッテリーを標準搭載してもよいと思うのだが、ほぼ例外なくオプション扱いだ。今回ピックアップした製品の中では、E-700、mini 260、A716、A616がオプションによるバッテリー駆動に対応している。バッテリー駆動時の印刷可能枚数(L判の場合)は、E-700が約120枚、mini 260が約100枚、A716とA616が約85枚だ。なお、バッテリー用スロットは通常デッドスペースになってしまうが、個人的には、この部分の設計を見直して、ACアダプタやケーブルなどを本体に収納できるようにしてほしいと思う。
E-700とA716はストレージ面の付加価値が与えられている。E-700は、DVD-ROM/CD-RW対応コンボドライブを搭載し、PCを使わずに本機だけでCD-R/RWメディアへの書き込み(8倍速)や読み出しが可能だ。ただし、PC接続時に外部ドライブとして利用できない。A716は4GバイトのHDDを内蔵しており、フォトストレージとしても使用できる。こちらはPC接続時に外部ドライブとして認識される。
また、A716にはリモコンとコンポジットビデオの映像出力が用意され、リビングのTVなどに写真やメニューを表示できる。大画面で画像を確認したり、鑑賞できる点では有効な機能と言えるのだが、コストとユーザーの利用頻度の問題か、エプソンはこの機能を省略してしまった。キヤノンも以前のSELPHYでは同様の機能を搭載していたが、PIXUS miniシリーズでは省いており、各メーカーが試行錯誤していることがうかがえる。
さて、次回はこれら6モデルについて印刷速度を比較してみよう。
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