先週の木曜日、ギガバイト初のnForce 680i SLIマザー「GA-N680SLI-DQ6」が複数のショップに入荷した。扱う店舗は多いものの、在庫は僅少。
GA-N680SLI-DQ6は、基板の表裏にヒートパイプを走らせる独自の冷却設計が特徴だ。PCI-Express x16スロットを3基備える(うち2本で32レーンのSLIを実現)ほか、4基のギガビットイーサ、8chサラウンド対応のサウンドチップ、IEEE1394端子などをオンボード搭載する。LGA775に対応しており、Core 2 Extreme Quad-Coreも搭載できる。
4万5000円前後のマザーながら、多くのショップは順当な価格と考えているようだ。「ギガバイト製のマザーはSocket 370やSocket A時代から支持者がいるので、初回は確実に売れると思います」(パソコンショップ・アーク)と語る。逆に入荷数の少なさを嘆く声が多かった。あるショップは「今年に入って、ギガバイトの生産スピードが落ちているような感じ。特に初回はごくわずかしか入荷しない。せっかく人気があるのに、これじゃASUSの独走を許すばかりだね」と話す(ちなみにGIGA-BYTEは、マザーとグラフィックスカード部門を独立して新会社を設立しているが、これにはASUSTeKも資本参加している)。
売れ筋のマザーボードベンダーを聞いて回ったところ、すべてのショップがASUSTeKを挙げた。フェイス秋葉原本店は「Intel系マザーなら、Intel純正とASUSTeKが互角のシェアを持っていますが、AMD系まで含めると断然ASUSTeKが強い。対抗馬になり得るギガバイトは最近リリースが遅く、MSIはAMD系マザーのシェアが増えないと厳しい状況でしょう。AOpenはボード類の生産に消極的になってきていますし……」と、ASUSTeKの独走状態を説明した。
実際、最も早く登場したn680iマザーはASUSTeKの「Striker Extreme」で、昨年末から出回っている。発売当初は品薄だったものの、現在はどのショップでも手に入る状況だ。また、Windows Vistaの“Windows SideShow”に対応したビューアを付属する製品を投入しているのも今のところASUSTeKだけで、追随するベンダーの噂は上がってこない。
某ショップは「1社が独走態勢を作ると、業界は盛り上がらない。対抗馬の登場に期待しているんだけど……。現状では、ASUSTeKの巨人化を止める術はないのかな」と語る。
製品名: | ギガバイト「GA-N680SLI-DQ6」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 4万4073円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 4万4680円 |
フェイス秋葉原本店 | 4万4770円 |
ツートップ秋葉原本店 | 4万4780円 |
高速電脳 | 4万4800円 |
TSUKUMO eX. | 4万4800円 |
BLESS秋葉原本店 | 4万4800円 |
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