国内シェア拡大の布石――「HP Directplus Station」を体験

» 2007年03月21日 17時30分 公開
[後藤治,ITmedia]

 コンシューマー向けPC市場のシェア拡大をめざす日本HPは、今月初旬から大手量販店のビックカメラ店舗内に、同社製品の常設展示スペース「HP Directplus Station」を置いている。直販サイトのHP Directplusでは「実際に購入しないと実機を確認できない」という弱みを補完するのが狙いだ。

 まずは3店舗(有楽町店本館/パソコン館池袋本店/新宿西口店)で開始し、順次拡充していく予定だが、日本HP製品のリアル店舗での展開をユーザーはどう見ているのか、ビックカメラ有楽町店にある「HP Directplus Station」を覗いてきた。

 有楽町店の「HP Directplus Station」は、本館5階のPC売り場、各メーカーのブースがブランド別にひしめきあう一角にある。遠目からでも目を引くオレンジ色の柱を中心として、円形に商品が陳列されており、全体の面積は約9平方メートルほど。3月21日にリニューアルしたMac売り場に比べるとかなり小規模だが、コンシューマー向けデスクトップPC市場への再参入を果たした「HP Pavilion Desktop PC s3000」「HP Pavilion Desktop PC v7000」をはじめ、「HP Pavilion Notebook PC」シリーズや「HP iPAQ」シリーズも並べられ、説明員1名が常駐している。実機のタッチ&トライだけでなく、購入相談や見積もりの取得、製品の購入が可能だ(持ち帰りはできない)。

国内初展示のデスクトップPC(vシリーズ/sシリーズ)や、ノートPCなどが並ぶ。ちなみにすぐ隣は「DELL Real Site」だった
見積もりをすぐ印刷できるようにプリンターが置かれている。休日ということもあってブースはなかなかの盛況ぶり

 ビックカメラ有楽町店によると、日本HPの製品を実際に試せるという理由から「HP Directplus Station」目当てで来客する人もおり、ほかのブースに比べて平日のお昼休みなどに訪れる会社員が多い傾向だという。「1つの選択肢として、ほかのメーカーと同列に使用感を体験・比較できるのがメリットです。これが(有楽町店の)売り場全体の魅力につながればと思っています」(ビックカメラ有楽町店本館 統括主任 橋口正矢氏)。

 なお、今回投入された“MADE IN TOKYO”ラベル付きの新機種は、東京の昭島事業所で生産されるため、柔軟なBTOに加えて標準5営業日の短納期も実現している。「Webサイトの製品情報では実機のイメージが分からなくて不安」「納品までに時間がかかりすぎる」などの不満を理由に、直販PCを購入の選択肢から外していた人は、これを機に「HP Directplus Station」へ足を運んでみるのもいいかもしれない。

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