Vistaノートはパッケージがお得!?――デル「Inspiron 1501」ダイレクトPC最前線(2/2 ページ)

» 2007年03月23日 15時30分 公開
[兼子忍,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Inspiron 1501のおすすめ構成はこれだ!

 以下では予算やパッケージ別に、筆者なりのおすすめBTO構成を取り上げてみた。購入時の参考にしてもらえるとうれしい。

とにかく安いVistaモデルがほしい!

BTO内容と項目
CPU Turion 64 MK-36(2.0GHz)
メモリ 1Gバイト(512Mバイト×2)
HDD 60Gバイト(5400rpm)
光学ドライブ コンボドライブ
液晶 15.4インチワイド(非光沢)
バッテリー 4セル
無線LAN IEEE802.11g/b
OS Vista Home Premium
価格 9万9554円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2007年3月23日現在

 価格最優先でVistaノートを購入したい人向けの構成を紹介する。価格を抑えるべく、CPUはシングルコアのTurion 64 MK-36(2.0GHz)を選んだ。また、液晶ディスプレイは非光沢タイプ、無線LANはIEEE802.11g/b準拠と、搭載するパーツの大半は価格を最優先して選択した。

 ただ、価格重視といっても操作性を左右する要素は妥協を避け、メモリは1Gバイト、液晶ディスプレイは15.4インチワイド、OSにMedia Center機能を備えたHome Premiumにするなど、メインのノートPCとしても活用できるだけのスペックを確保している。シングルコアCPUを中核に据えたシステムには、やや時代遅れの印象も伴うが、ノートPCとしては安価な10万円を下回る価格を達成できた。ちなみに、OSをVista Basicにしても3000円しか安くならず、Windows AeroやMedia Center機能を持たないことを考えると、やはりHome Premiumにしておきたいところだ。

 ここでは「個人向け」をベースにBTOを行なったが、より安価なモデルを購入したい場合は「個人事業主・SOHO・法人向け」ページをチェックするとよいだろう。



仕事も遊びも1台でこなせるSOHO向けモデル

BTO内容と項目
CPU Turion 64 X2 TL-50(1.6GHz)
メモリ 1Gバイト(512Mバイト×2)
HDD 80Gバイト(5400rpm)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
液晶 15.4インチワイド(非光沢)
バッテリー 4セル
無線LAN IEEE802.11a/g/b
TVチューナー ワンセグTVチューナーカード
保守サービス 3年間引き取り修理サービス
Office Office Personal 2007+PowerPoint 2007
セキュリティ Norton InternetSecurity 2007
OS Vista Business
そのほか 3年間コンプリート・ケア
価格 12万9595円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2007年3月23日現在

 SOHO環境で使うPCには、ビジネス用途でもしっかりとこなせるスペックが必要だ。そこで、必須条件としてOSをVista Businessとし、オフィススイートのOffice Personal 2007とプレゼンテーションソフトのPowerPoint 2007を選択した上でパーツを選んだ。

 純粋なビジネスPCならCPUはシングルコアでも十分だが、家庭用PCとしても利用できることを目指し、デュアルコアのTurion 64 X2 TL-50(1.6GHz)を選んでいる。メモリは1Gバイトにとどめたが、HDDは80Gバイトを選んでビジネス資料などを大量に蓄えられる環境を実現した。また、液晶には視認性を優先して非光沢タイプを選んだ。無線LAN機能は手持ちのアクセスポイントに応じて選択すればよいが、ここではあらゆるアクセスポイントを利用できるIEEE802.11a/g/bとしている。さらに、万が一のトラブルに備えて、保守サービスを3年間の引き取り修理サービスとコンプリート・ケアに拡張し、故障や盗難などの被害が最小限になるよう努めた。

 今回、ワンセグチューナーカードを選んでいることをいぶかしく思う人がいるかもしれないが、原稿執筆時はカードがセットになった「Office 2007搭載 エンターテイメントパッケージ」をベースにBTOすると、通常よりも2万円以上安価になった。直販というと、どうしても最小構成をベースに考えがちだが、意外と豪華パッケージのほうが安く仕上がる場合も多いので、まずはさまざまなパターンを試してみるのがベターと言える。



エンターテインメント機能を重視した、一歩上を行くホームPC

BTO内容と項目
CPU Turion 64 X2 TL-56(1.8GHz)
メモリ 2Gバイト(1Gバイト×2)
HDD 120Gバイト(5400rpm)
光学ドライブ DVD±RW(DVD+R DL対応)
液晶 15.4インチワイドTrueLife(光沢)
バッテリー 4セル
無線LAN IEEE802.11a/g/b準拠
TVチューナー ワンセグTVチューナーカード+専用RFコネクタケーブル
保守サービス 1年間出張修理サービス
セキュリティ Norton InternetSecurity 2007
OS Home Premium
そのほか 3年間コンプリート・ケア
価格 14万2174円(キャンペーン/パッケージ価格適用ずみ)
価格は2007年3月23日現在

 最後はエンターテインメント要素を重視した、最高の性能を備えた1台を構築してみよう。デュアルコアCPUは動作クロック1.8GHzのTurion 64 X2 TL-56、メモリは最大容量の2Gバイト、HDDは容量120Gバイトを搭載し、家庭用PCで想定される大半の用途を快適にこなせる基本スペックを実現した。

 エンターテインメント機能には、ExpressカードのワンセグチューナーとRFコネクタケーブルのセットを追加している。さらにワンセグTV放送や市販のDVD-Videoを快適に楽しめるよう、液晶ディスプレイは15.4インチワイドのTruLife(光沢タイプ)を選んだ。また、トラブル発生時に迅速な修理サービスを受けられる出張修理サービスと、液体こぼしや落下、衝撃による破損に対応してくれるコンプリート・ケアを1年ずつ追加した。高いレベルの性能と安心感を備えながらも、「ワンセグチューナ付 ネット広告限定パッケージ」をベースにBTOすることで、14万円台前半と想像以上に安価に仕上がったのは見逃せない。

 このような“ネット限定パッケージ”は狙い目と言えそうだ。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー