クアッドコアの最高峰「Core2 Extreme QX6800」の性能を知るイマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2007年04月10日 11時00分 公開
[笠原一輝,ITmedia]

基本的には従来版のクロックアップ版となるCore 2 Extreme QX6800

 Core 2 Extreme QX6800は、2006年秋に発表されたCore 2 Extreme QX6700の後継となる製品で、動作クロックは2.93GHzに上がっている。デュアルコアで動作クロックが2.93GHzのCore 2 Extreme X6800のクアッドコア版となるのがCore 2 Extreme QX6800ということになる。

Core 2 Extreme QX6800の外見はCore 2 Extreme QX6700となんら変わりはない

 動作クロックが2.93GHzに引き上げられたことを除くと、基本的にはCore 2 Extreme QX6700と同じ仕様となっている。その構造もCore 2 Extreme QX6700と同じように、Conroeの開発コード名で知られるCore 2 DuoをCPUプレート上に2つ搭載した形状になっており、各コアに4Mバイトの共有キャッシュを実装した合計8MバイトのL2キャッシュが組み込まれている。FSBは1066MHzと、これもCore 2 Extreme QX6700と同じで、「VT」「XD」「Intel 64」などに対応している点も同様だ。Viiv Technologyには対応しているがvProには対応していないというところまで共通している。

CPU-ZでCore 2 Extreme QX6800のスペックをチェックする。右の画像はEnhanced SpeedStep Technologyでクロックが1.60GHzに下がった状態を示している

ブランドプロセッサナンバクロック周波数FSBL2キャッシュコア数
Core 2 ExtremeQX68002.93GHz1066MHz8MB4
QX67002.66GHz1066MHz8MB4
X68002.93GHz1066MHz4MB2
Core 2 QuadQ66002.4GHz1066MHz8MB4
Core 2 DuoE67002.66GHz1066MHz4MB2

ブランドViivvProVT-xSpeedStepIntel64XDソケット
Core 2 ExtremeLGA775
LGA775
LGA775
Core 2 QuadLGA775
Core 2 DuoLGA775

 TDPと呼ばれるエンジニアがPCの熱設計時に参照するピーク時の消費電力は130ワットになる。このため、自作PCユーザーが自分のシステムにCore 2 Extreme QX6800を組み込む場合、130ワットに対応したCPU冷却ユニットが必要になる。

 なお、インテルがこのCPUで公式にサポートするチップセットはIntel 975Xだけとなるが、NVIDIAは自社のnForce 680i SLIファミリーでサポートするほか、マザーボードベンダーが独自にIntel 965シリーズでサポートしている場合もある。自分が利用しようとしているマザーボードがクアッドコアのCore 2 Extremeに対応しているかどうかを事前にチェックしておきたい。すでに市場に流れているマザーボードではBIOSアップデートなどが必要になる場合もあるので、こちらもあわせてマザーボードベンダのWebサイトなどで確認しておきたい。

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