Core 2 Extreme QX6800は、2006年秋に発表されたCore 2 Extreme QX6700の後継となる製品で、動作クロックは2.93GHzに上がっている。デュアルコアで動作クロックが2.93GHzのCore 2 Extreme X6800のクアッドコア版となるのがCore 2 Extreme QX6800ということになる。
動作クロックが2.93GHzに引き上げられたことを除くと、基本的にはCore 2 Extreme QX6700と同じ仕様となっている。その構造もCore 2 Extreme QX6700と同じように、Conroeの開発コード名で知られるCore 2 DuoをCPUプレート上に2つ搭載した形状になっており、各コアに4Mバイトの共有キャッシュを実装した合計8MバイトのL2キャッシュが組み込まれている。FSBは1066MHzと、これもCore 2 Extreme QX6700と同じで、「VT」「XD」「Intel 64」などに対応している点も同様だ。Viiv Technologyには対応しているがvProには対応していないというところまで共通している。
ブランド | プロセッサナンバ | クロック周波数 | FSB | L2キャッシュ | コア数 |
Core 2 Extreme | QX6800 | 2.93GHz | 1066MHz | 8MB | 4 |
QX6700 | 2.66GHz | 1066MHz | 8MB | 4 | |
X6800 | 2.93GHz | 1066MHz | 4MB | 2 | |
Core 2 Quad | Q6600 | 2.4GHz | 1066MHz | 8MB | 4 |
Core 2 Duo | E6700 | 2.66GHz | 1066MHz | 4MB | 2 |
ブランド | Viiv | vPro | VT-x | SpeedStep | Intel64 | XD | ソケット |
Core 2 Extreme | ○ | − | ○ | ○ | ○ | ○ | LGA775 |
○ | − | ○ | ○ | ○ | ○ | LGA775 | |
○ | − | ○ | ○ | ○ | ○ | LGA775 | |
Core 2 Quad | ○ | − | ○ | ○ | ○ | ○ | LGA775 |
Core 2 Duo | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | LGA775 |
TDPと呼ばれるエンジニアがPCの熱設計時に参照するピーク時の消費電力は130ワットになる。このため、自作PCユーザーが自分のシステムにCore 2 Extreme QX6800を組み込む場合、130ワットに対応したCPU冷却ユニットが必要になる。
なお、インテルがこのCPUで公式にサポートするチップセットはIntel 975Xだけとなるが、NVIDIAは自社のnForce 680i SLIファミリーでサポートするほか、マザーボードベンダーが独自にIntel 965シリーズでサポートしている場合もある。自分が利用しようとしているマザーボードがクアッドコアのCore 2 Extremeに対応しているかどうかを事前にチェックしておきたい。すでに市場に流れているマザーボードではBIOSアップデートなどが必要になる場合もあるので、こちらもあわせてマザーボードベンダのWebサイトなどで確認しておきたい。
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