「美しいVistaには美しいボディを」――Home Premium全面採用でデザインを一新した東芝dynabook/Qosmio2007年夏 Vista搭載PC特集

» 2007年04月12日 15時00分 公開
[ITmedia]

2007年夏モデルQosmio/dynabookシリーズの主な特徴

ハードウェア

  • dynabook AX/TXは、新ボディを採用し、TXは白と黒の2色で展開
  • dynabook AXは、CPU/メモリなどを強化した3モデル構成に拡充
  • dynabook TXは、メモリを強化し、全モデルでCore 2 Duoを採用
  • Qosmio F30は、従来ボディを踏襲しつつ、メモリを強化

ソフトウェア

  • 全モデルでWindows Vista Home Premiumを採用
  • 初心者向け解説ソフトをより使いやすく
  • 懐かしのゲーム6タイトル「TAITO MEMORIES」などを追加


お詫びと訂正

記事初出時、夏モデルの強化ポイントに関して「HDD回転数が向上した」という記述がありましたが、これは誤りです。読者のみなさまにお詫びするともに、訂正いたします。

Home Premium全面採用でスタンダードモデルを大幅に拡充した夏モデル

dynabook TX(黒)

 4月12日に東芝が発表した2007年夏モデルは、dynabook AX/TXシリーズ各3モデルと、Qosmio F30シリーズ1モデルの計7機種。Windows Vista Home Premiumエディションを全面採用し、これにともないハードウェアスペックの底上げを図っている。また、dynabookシリーズは「美しいVistaのUIにふさわしい新デザイン」(同社)のボディに生まれ変わった。一方、従来のフラッグシップに位置するQosmio G30シリーズは、今回アナウンスされていない。ちなみに店頭モデル以外では、Web専売の「dynabook Satellite TXW」がすでに発表されているが、こちらは従来機の基本スペックを強化したマイナーチェンジにとどまる。

 夏モデルで目を引くのは、15.4インチ液晶搭載のスタンダードノートPC「dynabook AX」シリーズのスペックが大幅に強化された点だ。基本アーキテクチャは従来と同じIntel 943GML Expressベースだが、CPUが1.86GHz駆動のCeleron M 441になり、メモリ容量も1024Mバイトで統一されている。春モデルで展開したHome Basicモデルを廃し、Home Premiumに変更したことを受けてスペックを底上げした格好だ。ただし、コストパフォーマンスの高さは従来通りで、逆に最下位モデルは15万円台半ばまで引き下げられている。

 高い基本性能でワンランク上のスタンダードに位置付けられる「dynabook TX」もメモリが強化された。容量はもちろん、メモリクロックも向上しているのがトピックだ。なお、CPUはCore 2 Duo T5500(1.66GHz)に統一され、Celeron Mを採用したモデルは姿を消している。

 地デジチューナーを搭載するQosmio F30シリーズは、従来のボディを踏襲した1モデルのみが発表された。メモリを強化したマイナーチェンジで、上位機種のQosmio G30シリーズ後継モデルが今回披露されなかったこともあり、次期モデルまでの“つなぎ”の印象が強い。

新ボディを採用したdynabook AX(写真=左)とdynabook TX(写真=中央)。Qosmio F30/83C(写真=右)

「Napster無料体験」や「TAITO MEMORIES」などエンタメ系ソフトが充実

 ソフトウェア面では、初心者向け解説ソフトのバージョンアップに加えて、Napsterのお試し版や懐かしのゲームパックが付属した。特に、スペースインベーダーやレインボーアイランド・エクストラなど、1978年から1997年までに発売された懐かしのゲーム6タイトル収録した「TAITO MEMORIES」がユニークだ。一方、ガイドソフトは「dynabookランチャー」がガジェットになったほか、「動画で学ぶOffice 2007 Personal」にOutlookの項目が追加され、ソフトウェアランチャーの「おたすけナビ」もバージョン4.0になっている。

新たに追加された「TAITO MEMORIES」では懐かしい6タイトルのゲームを楽しめる(画面=左)。「おたすけナビ4.0」が“やりたいこと”からソフトを探せるようになったほか、「dynabookランチャー」がガジェット化した(画面=中央)。「動画で学ぶOffice 2007 Personal」にOutlookの解説が追加された(画面=右)
dynabookの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売価格
dynabook TX TX/67C(黒) 2スピンドル 新ボディ Core 2 Duo T5500(1.66GHz) 1024MB 120GB Home Premium 20万円台半ば
TX/66C(黒) 2スピンドル 新ボディ Core 2 Duo T5500(1.66GHz) 1024MB 120GB Home Premium 19万円前後
TX/65C(白) 2スピンドル 新ボディ Core 2 Duo T5500(1.66GHz) 1024MB 120GB Home Premium 19万円前後
dynabook AX AX55/C(白) 2スピンドル フルモデルチェンジ Celeron M 440(1.86GHz) 1024MB 120GB Home Premium 17万円台半ば
AX54/C(白) 2スピンドル フルモデルチェンジ Celeron M 440(1.86GHz) 1024MB 80GB Home Premium 16万円台半ば
AX53/C(白) 2スピンドル フルモデルチェンジ Celeron M 440(1.86GHz) 1024MB 80GB Home Premium 15万円台半ば
dynabookの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
dynabook TX TX/67C(黒) 15.4インチワイド 1280×800 Intel 945GM 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約3キロ
TX/66C(黒) 15.4インチワイド 1280×800 Intel 945GM 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.8キロ
TX/65C(白) 15.4インチワイド 1280×800 Intel 945GM 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.8キロ
dynabook AX AX55/C(白) 15.4インチワイド 1280×800 Intel 943GML 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約3キロ
AX54/C(白) 15.4インチワイド 1280×800 Intel 943GML 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.8キロ
AX53/C(白) 15.4インチワイド 1280×800 Intel 943GML 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.8キロ

Qosmioの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売価格
Qosmio F30 F30/83C 2スピンドル マイナーチェンジ Celeron M 440(1.86GHz) 1024MB 120GB Home Premium 20万円前後
Qosmioの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
Qosmio F30 F30/83C 15.4インチワイド 1280×800 Intel 945PM 2層対応DVDスーパーマルチ GeForce Go 7300 地デジ 約4キロ

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