東芝dynabookのエントリークラスを担うAXシリーズは、春の1モデルから今夏の3モデルへと選択肢を広げている。また、従来のHome Basicモデルを廃し、Home Premiumの全面採用に踏み切りながら、全モデルでメモリ容量を1Gバイト(デュアルチャンネル構成)に増加し、DDR2-667モジュールを採用するなど、Windows Aeroを堪能するためのスペック強化を行っているのが特徴だ。
CPUは、Celeron M 430(1.73GHz)から、より駆動クロックの高い同440(1.86GHz)に強化された。チップセットは従来と同じIntel 943GML Expressで、グラフィックス機能はチップセット内蔵コアを利用する仕様だ。なお、15.4インチの液晶パネル(1280×800ドット)は、最上位のAX/55Cのみ2灯式のClear SuperView液晶(490カンデラ/色純度72%)が採用されている(下位2モデルの液晶輝度は200カンデラ)。本体サイズは362(幅)×267.8(奥行き)×33.5〜39.3(高さ)ミリ。
スペック以外ではボディデザインの刷新も目を引く。パールホワイトの優しい色づかいや、曲線を基調としたデザインにより、従来機からさらに落ち着いた印象に変わっている。アクセントとしてフロントパネルにあしらわれた青く光るdynabookロゴが素敵。また、見た目だけでなく、ブリッジメディアスロットがSDHCをサポートしたり、PCカードスロットに代えてExpressカードスロットを搭載するなど、インタフェースもリファインされている。
価格はオープンプライスで、最上位のAX/55Cが17万円台半ば。PowerPoint2007の有無で差別化したAX/54CとAX/53Cは、前者が16万円台半ば、後者が15万円台半ばになる見込み。春モデルのAX/55Aが当初16万円前後だったことを考えると、コストパフォーマンスがさらにあがった印象だ。
<お詫びと訂正>
記事初出時、夏モデルの強化ポイントに関して「HDD回転数が向上した」という記述がありましたが、これは誤りです。読者のみなさまにお詫びするともに、訂正いたします。
dynabookの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売価格 |
dynabook AX | AX55/C(白) | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Celeron M 440(1.86GHz) | 1024MB | 120GB | Home Premium | 17万円台半ば |
AX54/C(白) | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Celeron M 440(1.86GHz) | 1024MB | 80GB | Home Premium | 16万円台半ば | |
AX53/C(白) | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Celeron M 440(1.86GHz) | 1024MB | 80GB | Home Premium | 15万円台半ば | |
dynabookの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
dynabook AX | AX55/C(白) | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel 943GML | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約3キロ |
AX54/C(白) | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel 943GML | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約2.8キロ | |
AX53/C(白) | 15.4インチワイド | 1280×800 | Intel 943GML | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約2.8キロ | |
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