東芝ノートPCのフラッグシップに位置付けられる「Qosmio G40」シリーズの2007年夏モデルは、春と同様に2製品がラインアップされる。上位/下位では、CPUやHDD容量、光学ドライブで差別化されており、HD DVD-Rドライブは従来と同じく最上位機のみの特権となる。ただし、今回は下位モデルでも1920×1200ドット表示に対応した液晶パネルが採用されており(従来は1440×900ドット)、15.4インチ液晶を搭載するQosmio F40シリーズとの差が明確になった印象だ。なお、Qosmioシリーズを特徴付けている地上デジタル/アナログ放送に対応したTV機能は従来通り。
最上位モデルのG40/97Cは、動作クロックが2GHzのCore 2 Duo T7300、下位モデルのG40/95Cは1.8GHzのT7100を搭載し、チップセットにはIntel PM965 Expressを組み合わせたシステムを採用する。いずれも同日インテルが発表した最新のアーキテクチャだが、無線LANモジュールは11n対応ではなくIEEE802.11a/b/g。ちなみに、Qosmio F40シリーズとは異なり、アプリケーションの起動速度などを向上させる新技術「Intel Turbo Memory」には対応している(キャッシュメモリは1Gバイト)。このほか、グラフィックス機能にはDirectX 10をサポートするGeForce 8600M GTを実装したほか、メインメモリのクロックが引き上げられるなど、システム全体でスペックが底上げされた。
ハードウェアの変更にあわせて新しいボディに生まれ変わったのもトピックだ。天面を光沢感があるブラック、キーボード面を白のツートーンに塗り分けたボディは、薄いパーツを採用することにより、従来よりもスリムなフォルムになったという。また、ボリュームダイヤルや新設されたAVマルチファンクションダイヤルには青色に光るギミックを採用するなど、より高級感を演出するデザインになった。さらにWebカメラやFelicaポート、指紋認証センサーを搭載するなど機能面でも大幅に強化されている。
実売価格は上位のG40/97Cが43万円台半ば、G40/95Cが30万円台半ばになる見込みで、5月下旬より発売される。
Qosmioの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売価格 |
Qosmio G40 | G40/97C | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo T7300(2GHz) | 1024MB | 320GB | Home Premium | 43万円台半ば |
G40/95C | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo T7100(1.8GHz) | 1024MB | 160GB | Home Premium | 30万円台半ば | |
Qosmioの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
Qosmio G40 | G40/97C | 17インチワイド | 1920×1200 | Intel PM965 | HD DVD-R | GeForce 8600M GT(256MB) | 地上デジタル/アナログ | 約5キロ |
G40/95C | 17インチワイド | 1920×1200 | Intel PM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 8600M GT(256MB) | 地上デジタル/アナログ | 約5キロ | |
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