カノープス、HDMI搭載のキャプチャカード「HDRECS」フルHD映像を記録可能

» 2007年05月23日 21時15分 公開
[ITmedia]
「HDRECS」はPCI Express x1接続のキャプチャカード

 カノープスは5月23日、HDMIやコンポーネントビデオから入力した1080i/720p映像をダウンコンバートせずに記録できるPCI Express x1接続のHDキャプチャカード「HDRECS」を発表した。発売日は7月下旬、価格は9万9750円だ。最低必要環境は、CPUがPentium 4 2.8GHz以上、メモリが1Gバイト、HDDが回転数7200rpm/転送速度300MbpsのSerial ATA HDD。OSはWindows XP(SP2)とWindows Vistaに対応する。

 HDRECSは、カノープス独自のコーデック「Canopus HQ Codec」に対応したハードウェアエンコーダを搭載し、入力されたHD映像をCanopus HQ Codecにリアルタイム変換して記録する製品。カード上にはスケーラも搭載しており、システムへの負荷を抑えつつ、PC上でプレビューしながらキャプチャも行える。

 インタフェースは、HDMI 1.1(HDCP非対応)、3RCAコンポーネントビデオ、アナログRGB、S-Video/コンポジットビデオ共用の映像入力、ステレオミニの音声入力を用意。HDMI以外の映像入力は、付属の変換ケーブルもしくは変換コネクタをカード側のミニDIN端子に接続して利用する。HDMI入力に市販のDVI変換ケーブルを接続すれば、DVIのキャプチャも可能という。ただし、HDCP、コピーワンス、マクロビジョンといった著作権保護機能やコピー制御機能が適用された映像は入力できない。そのため、キャプチャできるHD映像ソースは、ビデオカメラやゲームに限られる。

カードサイズは153×111.2ミリ(写真=左)。アナログ映像入力用の変換ケーブル/コネクタが付属する(写真=中央)。Xbox 360をコンポーネントビデオで接続してレースゲーム「Forza Motorsport 2」の映像をプレビューしながらキャプチャするデモや、HD対応ビデオカメラの映像をリアルタイムにキャプチャするデモが行われた(写真=右)。

 ソフトウェアは、専用キャプチャツールの「HQ Recorder」が付属。入力した映像をPC上にリアルタイムで表示しながら記録できる「リアルタイム録画機能」や、録画時間と入力端子を設定できる「スケジュール録画機能」、映像信号の入力を検知して録画を開始する「自動録画機能」を備えている。そのほか、Blu-ray Disc(BD-R/RE)にBDAV形式で書き出せるオーサリングツールも付属する(PowerProducerの予定)。

 HQ Recorderにおけるキャプチャ時の最大解像度は、入力系統によって異なる。HDMIは最大1920×1200ドット(60i)、コンポーネントビデオは最大1920×1200ドット(59.94i)、アナログRGBとDVIが1280×1024ドット(30p)もしくは1024×768ドット(60p)、S-Videoとコンポジットビデオが720×480ドット(59.94i)に対応する。HDMI接続時の1080pでのキャプチャは行えない。

キャプチャツールの「HQ Recorder」は画面上下に最小限のボタン類を配置したシンプルなユーザーインタフェースを採用する(写真=左)。HDMI入力時の解像度設定(写真=中央)と、コンポーネントビデオ入力時の解像度設定(写真=右)

 キャプチャしたファイルは、映像コーデックがCanopus HQ Codec、音声コーデックがPCM(24ビット/48kHz)、コンテナがAVIとなる。カノープスのWebサイトで無償公開されているCanopus Codec Option(無償版)をダウンロードして導入すれば、HQ RecorderをインストールしていないPCでもWindows Media Playerで再生可能だ。ファイルはAVIコンテナなので、Windows Media Encoderなどで別形式に変換することもできる。

 なお、製品にはCanopus HQ Codecに対応した同社のソフトウェア(EDIUSシリーズやProCoder 3)を半額で購入できるクーポン券が付属する。

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