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» 2007年05月24日 16時20分 UPDATE

SantaさんノートPC連続レビュー:“石庭”から“雫”に変身した“Santa Rosa”ノートPC――HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT (1/2)

“禅”デザインでおなじみの「HP Pavilion Notebook PC」がモデルチェンジし、“Santa Rosa”の採用と新テクスチャーの導入を果たした。その実力のほどを見ていこう。

[兼子忍,ITmedia]

まずはスタンダードモデルがSanta Rosaを採用

ht_0705hp01.jpg “Santa Rosa”と“雫”を導入した「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT」

 「和」を連想させるデザインが印象的な日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の個人向けノートPC「HP Pavilion Notebook PC」シリーズに、最新のCentrino Duo(開発コード名:Santa Rosa)を採用した「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT」が投入された。最小構成時で12万9990円という意欲的な価格設定の製品だけに、新Centrino搭載機の購入を検討する人にとっては目の離せない1台と言える。

 このdv6500/CTは、売れ筋の15.4インチワイド液晶ディスプレイを備えたスタンダードな2スピンドルPCで、「dv6200/CT」の後継となるインテルプラットフォーム採用モデルだ(AMDプラットフォームのdv6205/CTは継続販売)。ボディの形状はdv6200/CTとほぼ共通ながら、基本システムにFSBクロック800MHzに対応した新Core 2 Duoと、「GMA X3100」のグラフィックス機能を統合したIntel GM965 Expressチップセット、さらにインテル製のIEEE802.11a/g/b無線LANモジュール(Intel Pro Wireless 3945ABG ネットワーク・コネクション)を組み合わせた“Santa Rosa”に変更し、パフォーマンスアップを図っているのが特徴だ。

 Santa Rosaの機能詳細は別記事――「インテル、“Santa Rosa世代”のCentrinoを発表」に譲るが、本機はSanta Rosaからの新機能である「Turbo Memory」には対応せず(PhoenixBIOSにもTurbo Memoryなどの設定項目はない)、ドラフト11n対応の「Intel Pro/Wireless 4950AGN」も現時点のオプションメニューには用意されていない。

波紋パターンを石庭の砂紋から雫(shizuku)に変更

 Santa Rosaの導入とともに注目したいのが、「ZEN-Design shizuku(雫)」の採用だ。底面を除く液晶ディスプレイとパームレスト面に光沢感のある表面塗装「HP Imprint」を施しているのは従来機と同じだが、プリントされる模様がこれまでの日本庭園の枯山水をイメージした「ZEN-Design samon(砂紋)」から、水面に広がる波紋を表現した「ZEN-Design shizuku(雫)」に変更された。シルバーの細い線で紋様を刻むシックな雰囲気はそのままだが、アクセントとなる円形の「波紋」を配置することで、前にも増してデザイン性が強く感じられるものになっている。

 また、すべてのインジケーターランプを青色LEDに統一し、無線LANやBluetooth、タッチパッドの機能がオフの場合は消灯するのではなく赤色になるといったこだわりは本機でも継承されている。なお、同社では徐々にZEN-Design samonからZEN-Design shizukuへ模様を移行していく予定で、残念ながら模様のカスタマイズは行えないとのことだ。

ht_0705hp02.jpght_0705hp03.jpg 左が禅寺の石庭を模した従来の「ZEN-Design samon(砂紋)」で、右が新モデルで採用された「ZEN-Design shizuku(雫)」
ht_0705hp04.jpght_0705hp05.jpght_0705hp06.jpg 雫デザインは液晶ディスプレイ天面(写真=左と中央)とパームレスト面に採用されている。HP Imprintによってボディにキズがつきにくいうえに見ためのよさを兼ね備えているのが特徴だ

仕様のカスタマイズに対応するも一部に制限あり

ht_0705hp07.jpg 2.5インチHDDベイや2機のメモリスロットには底面から簡単にアクセスできる。バッテリーの容量は10.8ボルト 47ワットアワー(6セル)で、約3時間の駆動が行える

 同社の直販サイト「HP Directplus」の専売モデルとして発売される本機は、今までのHP Pavilionシリーズと同様に、基本スペックのカスタマイズや周辺機器の追加を行える。CPUはCore 2 Duo T7300(2.0GHz/L2キャッシュ4Mバイト)と同T7100(1.8GHz/L2キャッシュ2Mバイト)、メモリはPC2-5300対応の2Gバイト(1Gバイト×2)と1Gバイト(512Mバイト×2)、2.5インチSerial ATA HDDは160/120/80Gバイト(いずれも5400rpm)から選択可能だ。

 ただ、グラフィックス機能がチップセット内蔵のみにとどまり、GeForce Go 7400を選べたdv6200/CTからスペックダウンしている点に物足りなさを覚える。もっとも、これは現時点で併売されているdv6200/CTと差別化するための制限と思われる。将来的には、本機でも安価なCeleron Mが搭載できたり、外付けのグラフィックスチップが選択できるようになるはずだ。なお、OSはWindows Vista Home Premiumだ。

 従来機からの変更点としては、液晶ディスプレイ上部に内蔵されるWebカメラの仕様変更が挙げられる。dv6200/CTでは130万画素のCMOSカメラを選択できたが、本機のWebカメラは解像度が30万画素にダウングレードされた。これは、ビデオチャットで高解像度の映像を配信するとフレームレートが低下しがちなため、解像度をVGAに落としてスムーズな映像を配信したほうがベターというユーザーの声に応えたものだという。実際、PCのWebカメラで静止画を撮影する機会は少なく、本機では暗所での撮影能力が向上していることから、実用性は向上したと言えるだろう。また、細かいところでは前面のヘッドフォン端子と兼用だった光デジタル音声出力が省かれた。

 逆に強化された部分は、dv6200/CTでは未搭載だったセキュリティ機能で、本機から指紋認証ユニットを内蔵可能になった。情報漏えいの予防策が必須となるビジネス用ノートPCとして購入するなら、第三者の不正使用を防止できる本機を選ぶといいだろう。なお、指紋ユニットはWebカメラとのセット(プラス3990円)でのみ選択が可能だ。

ht_0705hp08.jpght_0705hp09.jpght_0705hp10.jpg 指紋認証ユニットは右パームレスト上部にある(写真=左)。中央の画面は指紋を登録しているところ。液晶ディスプレイの上部中央に30万画素のWebカメラを内蔵可能だ(写真=右)。その左にはマイク用の穴が見える

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