東芝のコンパクトノートPC「dynabook CX」がフルモデルチェンジを行い、小型・軽量化を果たした。ラインアップは、従来の春モデルと同じ上下2モデルの構成だが、夏モデルではいずれもメインメモリを512Mバイトから1024Mバイト(PC2-5300)に倍増し、OSにWindows Vista Home Premium(春モデルはHome Basic)を採用したのが見どころだ。
最大の特徴は、可搬性を高めるべく1280×800ドットの画面解像度をそのままに、パネルサイズを14.1インチワイドから13.3インチワイドに変更することで、ボディの小型化と軽量化、そしてバッテリー駆動時間の延長を実現した。具体的には、ボディサイズがこれまでの343(幅)×242(奥行き)×36.5〜38(高さ)ミリから310(幅)×227(奥行き)×30.2〜34(高さ)ミリに、重量が約2.5キロから約1.9キロ(下位モデルは約2.1キロ)にダウンして持ち運びが容易になった。
また、上位モデルの「CX/47C」は省電力LEDバックライトを搭載することで、バッテリー駆動時間がこれまでの最長約2.4時間から約3.8時間(下位モデルは従来の約1.7時間が約2.5時間に延長)に延びている。オフィススイートのOffice Personal 2007とOneNote 2007がセットになるのはこれまでと共通だが、春モデルで付属していたUSB接続の光学式マウスはオプションとなった。加えて、HDD容量は両モデルとも春モデルの100Gバイトから80Gバイト(回転数は5400rpmのまま)に減っている。
なお、アーキテクチャーの変更はなく、「CX/47C」はCore 2 Duo T5500(1.66GHz)のCPUとIntel 945GM Expressチップセットという従来機と同じ組み合わせのままだが、下位モデル「CX/45C」はCPUがCeleron M 430(1.73GHz)から同440(1.86GHz)に高速化しながら、チップセットはIntel 945GM ExpressからFSB 533MHz対応のIntel 943GML Expressにスペックダウンした。細かいところでは、夏モデルから全モデルで指紋認証ユニットを搭載したほか、FAXモデムを標準で内蔵した。
発売は6月中旬の予定で、予想実売価格は「CX/47C」が20万円台半ば、「CX/45C」が16万円台半ばとなっている。
dynabook CXシリーズの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
dynabook CX | CX/47C | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo T5500(1.66GHz) | 1024MB | 80GB | Home Premium | 20万円台半ば |
CX/45C | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Celeron M 440(1.86GHz) | 1024MB | 80GB | Home Premium | 16万円台半ば | |
dynabook CXシリーズの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
dynabook CX | CX/47C | 13.3インチワイド(LEDバックライト) | 1280×800 | Intel 945GM | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約1.9キロ |
CX/45C | 13.3インチワイド | 1280×800 | Intel 943GML | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約2.1キロ | |
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