続いてシックスアパートのMovableTypeの日本語化で中心的な役割を果たし、日本で「ブログ神」と呼ばれている平田大治氏にも感想を求めた(実際に「ブログ神」で検索すると彼の名がトップに出てくる)。「dh's memoranda」の筆者だ。
「LEDバックライト化で、バッテリー寿命が延びたのはいいですね。あと液晶そのものの寿命も延びたのかな?」
ということだったが、これについては後から訂正をいただいた。「LEDで寿命が長くなるというのは、嘘だったみたいです。デバイスとしてのLEDは長寿命なんですが、熱に弱く、ディスプレイ用として使うときには、廃熱処理ができなくて、まだ長寿命化できていないようです」(平田氏)。
「どうせ、ここいらへんにいる人たちは、2年ほどでマシンを買い替えるから、そんなに液晶の寿命は関係ないでしょう」と切り返したのは、サイボウズ・ラボでプログラマー向けのブログを書いている秋元氏。ごもっとも!
そこへSblog Dinnerの主催者で、「Drift Diary12」の筆者、drikin氏が登場(某国内大手メーカーエンジニアで、最近Macユーザーの間では人気のTwitterクライアント「TwitterPod」の作者としても知られる)。しばらくMacBook Proを眺めて、「あ〜、やっぱり」という表情を見せた後、語り始めた。
「いや、LEDバックライトって点光源じゃないですか、おそらくその光源の光を反射させるとかして全体に回しているんだろうけれど、最初はそのわりに光のムラとかがないなー、と思っていたんですよ」。その後、間を置いてこう続ける。
「でも、これって、きっと輝度を最大に上げたときに、まんべんなく明るくなるようにチューニングしてあるんですね。バックライトの明るさを下げていったら、隅のほうが暗くなるのに、真ん中のほうはやや明るめになる」(drikin氏)。
前出の平田氏や「gl,fb.ピヨピヨ」の筆者で、多くのデザインワークをこなす善福飛鳥氏もこれに同意する。「あとバックライト調整時の段階の切り替えも、これまでよりもう少しはっきりしましたね」(善福氏)。
ただし、これは非常に微妙な差だ。バックライトをあらかじめ暗めにした状態で、画面を見てもまず気付かない。しかし、バックライトの明るさの上げ下げを繰り返してみると、そのときに少しだけ画面の真ん中の部分に明るさが残ったようにも見える。目の錯覚かと思ってデジタルカメラで撮影してみると、確かに画面の中央部分が帯状に明るくなっていた。
もっとも、この特徴にはグラフィックデザイナーや彼らのようなよほどの目利きでないと気がつかないだろう。それに重要なデザインワークでは、いずれにせよバックライトを最大まで明るくするので問題にはならないはずだ。
さて、ブログ「nobilog2」を書く筆者、林 信行の感想としては「MacBookを使っていて、改めてMacBook Proを触ると、やはり質感が高くうらやましい」だ。
これは戸津氏も言っていたが、MacBookと比べるとMacBook Proの価格は2倍以上になるものの、製品にはそれに十二分見合うほどの高い満足感がある。
今回のMacBook Proに関して言えば、初物のLEDバックライト液晶も気になるが、フルHD解像度をカバーする17インチ版高密度ディスプレイ採用のモデルが一番気になるところだ。これにはdrikin氏らも同意する。「それでHDMI入力があればPlaystation 3などの次世代ゲーム機をつないで、もっと楽しめるのに」。
最後にこの会で準主役級の存在感を放っていたダニー・チュー氏にも感想を求めた。日本のオタク情報を英語と日本語のバイリンガルブログを使って世界に向けて発信している人物で、桁外れの広告収入を得ていると言われている。彼は最近、泣く子も黙る世界有数のIT企業を辞めて独立したばかりで、この日は半自作のダース・ベイダーの格好のまま山手線に乗り、会場に現れた。
せっかくなので、ベイダー姿でMacBook Proを持ってもらい記念撮影。「ダース・ベイダーが持つとMacBook Proが小さく見える」と周りの声。して、ベイダー卿の感想は?
「シュー、ハー。シュー、ハー。あ……アシタ、カイニイキマス」
ベイダー卿も熱心なMacユーザーで、新MacBook Proのことはかなり気になっていたようだ。
追記:翌日、ベイダー卿は約束を守った。
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