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» 2007年06月13日 11時45分 公開

ドライブをもっと楽しもう:車載ワンセグ「PTV-DT1」の実力――首都高ぐるぐるベンチマーク (1/2)

助手席に座る彼女があくびをしている――そんなときはカーナビでワンセグを視聴できる「PTV-DT1」の出番だ! なんていう妄想が現実的に有効なのか。首都高をぐるぐる回って性能を検証した。

[坪山博貴,ITmedia]

 プリンストンテクノロジーからコンパクトな単体ワンセグチューナー「PTV-DT1」が登場した。カーナビとの接続を意識した製品だが、もちろんAV出力を活用すれば屋内やPCでの利用も可能であり、USB接続のワンセグチューナーブームが一段落した現状ではちょっと気になる製品だ。

 製品の特徴はとにかくコンパクトなことだろう。いまどきの折りたたみタイプの携帯電話よりは一回り小さく、厚みこそ14ミリほどあるものの、幅44ミリ、高さ90ミリのサイズはiPod nanoとほぼ同等。手の小さな女性でも手のひらにすっぽりと納まる。一見するとシンプルなテレビリモコンと間違ってしまいそうな大きさだ。

 もちろん、単体でワンセグを視聴できるわけではなく、AV出力をTV機器に接続することで放送を視聴する。ビデオカメラなどと同様に3.5ミリ系のAV出力コネクタを備え、付属の3.5ミリプラグ−RCA3ピンプラグ(映像/音声×2)ケーブルを利用することでTV機器と接続できる。

「PTV-DT1」の本体。隣はワンセグ対応携帯電話の1つ「911T」(ソフトバンク)。一回り以上小さい(写真=左)。上面にスライド式の電源スイッチとアンテナ入力コネクタを備える。アンテナ入力は3.5ミリ径プラグだ(写真=中央)。底面でDC入力とAV出力を備える。ちなみにDC入力は5V。AV出力は3.5ミリ径プラグ(写真=右)

 DC12V/AC100Vの電源アダプタが付属しており、車内のシガー電源や家庭内のコンセントを利用することが可能。バッテリーは内蔵しておらず、オプションとして外付けバッテリーパック「PMD-BP18」が用意されている。

 このバッテリーパックはiPodや携帯電話の外付けバッテリーも兼ねているので、試しにPCのUSBポートから5V系の機器に充電が行えるケーブル(W-ZERO3用)を使ってみたら、あっさりと利用できた。もちろん動作保証外になるが、PCの外付けチューナーとして利用する場合には便利そうだ。

 付属のアンテナも特徴的だ。一般には内蔵アンテナはロッドアンテナが多いが、本機はストラップ兼用のアンテナとなっている。ストラップとしてはちょっと長めだが、確かに柔軟性もあるし収納時にもじゃまになりにくい。また、現在発売中のパッケージには特典として外付けアンテナも付属しており、車内はもちろんマグネットの台座も付いているので、車外に手軽にアンテナを設置することができる。

付属のストラップ型アンテナ。本体と比較するとかなり長い。それでもフレキシブルだし軽いので利用時にじゃまになりにくい。ロッドアンテナと比較して安全というメリットもありそうだ(写真=左)。 付属の外部アンテナ。底面はマグネットになっているが、接触面に傷か付かないようにビニールコートされたプレートも付属している(写真=中央)。パッケージ一式。左から本体、F型変換プラグ、ストラップ型アンテナ、外部アンテナ、AVケーブル、12V DCアダプタ、100V ACアダプタ。ちなみに外部アンテナのケーブルは約3メートル、AVケーブルは約1メートル、DCアダプタは約1.5メートル、ACアダプタは約1.8メートルほどの長さ(写真=右)

機能はシンプル、操作性もシンプル、でもツボは押さえている

 現在市場に出回っているPC用のUSBワンセグチューナーは、機能を競い合っている側面もあるが、この点本機は基本的にワンセグをビデオ出力するだけであり、機能としてはかなりシンプルだ。

 データ放送や電子番組表もサポートしないし、チャンネルはアップダウン操作のみ(連続したチャンネル切り替えにはリニアに追従し、チャンネルを確定してから映像が表示されるまでだいたい3秒)。OSDもチャンネルや音声切り替え操作時に5秒間表示されるだけで、強制的にオン/オフする機能もない。屋内やPCで利用する場合にはちょっと物足りないかもしれないが、アナログチューナーの代わりに利用するにはまったく困らなかったりもする。

 機能がシンプルな代わりにといってはなんだが、その操作性も極めてシンプルで分かりやすい。操作ボタンはチャンネルアップダウン、ズーム、主/福(音声切り替え)の3つだけ。チャンネルボタンを長押しするとチャンネルスキャンを実行し、受信可能なチャンネルを最大16チャンネル自動記憶する。特殊といえる操作はこれだけだ。

OSDはこの2つ程度。チャンネルと音声の切り替え時は、(デジタル放送の)チャンネル、UHFでのチャンネル、出力音声の表示が行われるだけ。まったく電波を捉えられない場合には「テレビ電波を受信できません」の画面が表示される(写真=左/中央)。リモコンの操作系もこの通りシンプルだ。チャンネルスキャン以外は見れば分かる。側面にはブルーの電源インジケータがある(写真=右)※注:左の画面にはモザイク処理をしており、画質を表すものではありません

 とはいえ、機能としてのツボ、特に車載利用時のツボはしっかり押さえている、スライド式の電源スイッチなので、車載でDCアダプタ利用時は電源をオンにしたままDCアダプタからの給電に合わせて動作が可能。最後に選択していたチャンネルも記憶している。例えばカーナビに接続した場合、カーナビのTVチューナーとほぼ同じようなな振る舞いをするわけだ。

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