NVIDIAが発表した新しいブランド「Tesla」は、その構成規模に合わせて「NVIDIA Tesla GPUコンピューティング・プロセッサ」「NVIDIA Tesla デスクサイド・スーパーコンピュータ」「NVIDIA Tesla GPUコンピューティング・サーバー」といった3つの製品が用意される。
NVIDIA Tesla GPUコンピューティング・プロセッサは、単一のPCやワークステーションに組み込める専用コンピューティングボードで、128個の並列プロセッサを搭載する。NVIDIA Tesla テスクサイド・スーパーコンピュータは2つのNVIDIA Tesla GPUを搭載したシステムで、Tesla GPUはPCI Expressでシステムと接続する。NVIDIA Tesla GPU コンピューティング・サーバーは最大8個のNVIDIA Tesla GPUを格納できる1Uサーバ筐体のシステム。
Tesla GPU向けのアプリケーションとして、自陣データベース、携帯電話アンテナシミュレーション、分子力学、神経系シミュレーション、MRI処理、大気中の雲シミュレーションが用意され、それぞれ45〜415倍の性能向上が期待されている。
これらのアプリケーション開発は、NVIDIA CUDAと呼ばれる統合開発環境によって行われ、プログラムのコードはC言語が採用されている。NVIDIAはTeslaとNVIDIA CUDAによって開発されたシミュレーション処理アプリケーションによって、「並行演算処理システムを低コストで導入」でき「一部のプログラムでは処理時間が100分の1に短縮される」と紹介している。
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