「コンピュータおばあちゃんの会」は1997年から活動を行っている、PCの使い方を学習する高齢者グループの会で、当会のホームページにある沿革を見ると、これまでもTVや雑誌などで数多く紹介されているという。インテルの定例記者会見で紹介されているように、7月26日から7月29日には当会か主催する「すがもパソコン茶屋」がインテルの協力を得て行われる。
その打ち合わせの席上、コンピューターおばあちゃんの会とインテルの吉田和正氏(代表取締役共同社長)のあいだで、「PCの中身って見たことがないんですよ。一度見せていただけませんこと」「せっかく中身をごらんになるなら作り方もお教えいたしましょう」というやりとりがきっかけとなって、「インテル代表取締役共同社長」が直々に、自作PCの組み立て方をレクチャーすることになった。
吉田氏もPCの組み立ては経験済みで、自宅ではスケルトンカバー筐体のなかで組み込んだLEDが夜な夜な「紫やピンクに輝いている」(吉田氏)自作PCを愛用しているそうだが、しかし、吉田氏がPCパーツを自ら手にとって、PCを組み上げていく過程はこれまで“公に”されていない(新年懇談会で“画像”が公開されたことはあったが)。このイベントは「インテルの共同社長がシニア世代にPCの組み立て方を自ら伝授する」という本来の目的に加えて「インテルの共同社長の自作スキルは本物なのか」という、“謎”も明らかにしてくれる実に興味深い機会となった。
当日10時に集まった「コンピュータおばあちゃんの会」のメンバー約20名を前にして、ワイシャツにネクタイ姿の吉田氏は、「PCを構成するパーツ」の紹介から説明を始めたのであった。
「大きく部品を紹介しますと、マザーボードがあって、CPUを差してメモリを差して、この(筐体)なかに入れて、電源をつけて、HDDをいれて、光学ドライブをいれて、一番大変なケーブルを差す細かい作業があって、そんなに簡単ということではないですけど、やっていて面白いです」とPCパーツをひと通り紹介した吉田氏は、続いて「順番はあるようでないようで」といいつつ、PCパーツの組み立てに取り掛かった。
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