手に汗握る一瞬──インテル社長の“自作PC”は起動するのかシニア世代に「神様の上」が授けるPCの自作術(2/3 ページ)

» 2007年07月09日 19時09分 公開
[長浜和也,ITmedia]
まずは、マザーボードにCPUと取り付ける。参加者は身を乗り出して吉田氏の手元に注目する
吉田氏がお手本を示したところで参加者もCPUの取り付けに挑戦。吉田氏の説明に耳を傾けて「あら、できちゃったわ」と、いとも簡単にクリアした

PCの自作で難易度の高いCPUクーラーの取り付けは、吉田氏が自ら行った。が、ちょっと力の込め方が足りなかったようで、最後の仕上げに「助手」の手を借りた
次いでメモリの組み込み。「逆の方向には入りませんから」(吉田氏)ということで、これは参加者に組み込んでもらう

CPUとメモリを組み込めたら、筐体のマザーボードステーにマザーボードを取り付ける。この作業も参加者と一緒にこなした吉田氏、手回しドライバーでネジをしめ付ける作業のコツは?
「(ドライバーは)手で回して最終的に4分の1ぐらい回します。あまり強くやる必要はありません」「マザーボードを取り替える人は端折っちゃって2つぐらいしかしめない人もいます」

次はドライブベイに光学ドライブとHDDを取り付ける。「部品はご自分で買われたのですか」「ええ、秋葉原で」
「お店に入って“組み立てるので”といえば案内してもらえます。(HDDのサイズは)一番数が出ているものがお値段的にはいいですね。そういう意味では今は250Gバイトや300Gバイトですね」

 このあと、ドライブベイを組み込んで、「ああ、電源忘れていた」と、組み込んだドライブベイを取り外し、電源ユニットを取り付けて、ドライブベイを再度取り付けようとしたら、ドライブを天地逆に装着したことに気が付いたりしながらも、PCは完成に近づいてきた。

ドライブを取り付けてケーブルを接続して「PCらしくなってきましたね」
「ちょっと持ってみますか」「あらまあ、意外と軽いのね。おっほっほっほ」

「PCは自分の好きなものができるんですね。テレビではできません。なぜできるかというと、PCを作っている部品がそれほど多くないんですね。自分で作って自分だけのPCができるじゃないですか。ほかのお宅にはないわけです」と自作PCの面白さと、「これからは、性能の高いCPUが望まれます。それは、デジカメの画素数が上がってきれいになっていますよね。きれいになるということは、それだけ情報量が増えているということです。大変な情報量です。そういうものをあまり待たず処理するためには、やはり性能の高いPCが必要で、そういうニーズに合ったCPUというものが必要なんです」と高性能CPUの必要性をアピールした吉田氏の自作PC組み立て教室は無事終わった。

「ケースのふたを閉める前に電源をいれて見ましょう」 おじいちゃんおばあちゃん、そして“意地悪な”報道陣の前で、吉田氏の指導のもとに組み立てたPCは無事起動するのか。吉田氏本日最も緊張した一瞬
おお、無事BIOSが立ち上がり、“事前に”インストールしておいたWindows Vistaが無事起動した

「ふぃぃぃぃぃ、やれやれ」PCを組み立てたことのあるユーザーなら吉田氏の気持ちが分かるだろう
なにはともあれ、よかったよかった

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