一足先にブランドチェンジを果たした個人向けPCのInspironシリーズに続き、SOHOや中小企業をターゲットにしたクライアントPCが新ブランドの「Vostro」(ボストロ)だ。ノートPCとデスクトップPCともにブラックボディを採用し、銀色ベースのInspironシリーズとは一線を画する外観が目を引く。
ラインアップの詳細は別記事に譲るが、ここで取り上げる「Vostro 1400」はVostroシリーズのノートPCで最も軽量かつ小型の液晶ディスプレイを採用したモデルだ。軽量とはいえ6セルバッテリー搭載時で約2.45キロと気軽に持ち運べる重量ではないが、社内の移動といった持ち運びは苦にならない。ボディサイズも333.5(幅)×244(奥行き)×32.1〜38.9(高さ)ミリと、14.1インチワイド液晶ディスプレイ搭載機としては標準的なサイズだ。
システム自体は、Intel GM965 Expressチップセットを中心とした“Santa Rosa”対応を果たしており、CPUはCore 2 Duo T7500(2.2GHz)/T7300(2.0GHz)/T7100(1.8GHz)、Celeron 540(1.86GHz)から、無線LAN機能はIEEE802.11n/a/g/bが選択可能で、容量1GバイトのIntel Turbo Memoryも8月から販売が開始される(BTOメニューで選べる)予定になっている。液晶ディスプレイは14.1インチワイドのみで、解像度が1440×900ドットか1280×800ドットのいずれかを選べる。ただ、前者は光沢、後者は非光沢と固定になっており、やや融通が利かない印象だ。一方、OSはWindows Vista BusinessとVista Home Premiumからの選択となる。
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ちなみに、外観はカラーリングを除けば、ボディ自体はInspiron 1420と同じで、コネクタの配置や構成にも変わりはない。BTOメニューはInspiron 1420をさらにシンプルにしたもので、Blu-ray Discドライブは選べず、グラフィックス機能もNVIDIA GeForce 8400M GSが省かれてIntel GM965 Expressチップセット内蔵のみとなっている。そのぶん、価格は最小構成時で7万3500円と安価に購入が可能だ。なお、同社のホームページではすでに受注が開始されている。
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