第2回 LOOX UとSH6の使い勝手を比較する真夏のUMPC徹底攻略(2/4 ページ)

» 2007年08月15日 16時45分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

超小型ボディに必要なだけのインタフェースを装備したU50WN

 モバイルPCでは、ボディのサイズによって実装できるインタフェースが制限されるが、いずれも健闘している。U50WNは小さいながら、SDメモリーカードスロットとCF TypeIIスロット、USB 2.0、マイク入力、ヘッドフォン出力を装備。IEEE802.11a/g/b準拠の無線LAN機能も内蔵している。無線LAN機能は購入時に省くこともできるが、本体だけでネットワークに接続できる唯一の手段として、最初から内蔵しておくべきだ。付加機能としては、液晶ディスプレイ右端に指紋認証センサーを備えている。

 内部パーツの拡張性についても確認しておこう。メインメモリはオンボード実装なので購入後の増設はできない。そのため、最初から最大容量の1Gバイトを搭載することが必須だ。内蔵の1.8インチHDDは、背面のネジ2本を外すだけで着脱できるが、厚さ5ミリのタイプなので、現状で入手できるHDD製品の最大容量が40Gバイトにとどまる。したがって、こちらも購入時に40GバイトのHDDを選択したほうがよい。

正面には付属の変換ケーブル、もしくはオプションのポートリプリケータを接続するコネクタを用意(写真=左)。背面はバッテリーパックが占有している(写真=右)

左側面には、無線LANのスイッチ、ACアダプタ接続用のDC入力、SDメモリーカードスロット、音量調整/ミュート設定ダイヤル、マイク入力、ヘッドフォン出力のコネクタを配置(写真=左)。右側面には、CF TypeIIスロット、電源スイッチ、1基のUSB 2.0ポートが並ぶ(写真=右)。電源と無線LANのスイッチ、USBポートのカバーは、ボディのデザインに合わせて、目立たないようにしている

 また、付属の変換ケーブルを装着すれば、アナログRGB出力と100BASE-TXの有線LAN機能を追加することが可能だ。ただし、この変換ケーブルは前面のドッキングステーション用接続端子につなぐため、本体の手前にディスプレイやLANのケーブルが配線されることになり、使い勝手はあまりよくない。そのほか、オプションとして、4基のUSB 2.0ポート、アナログRGB出力、100BASE-TXの有線LANを備えたポートリプリケータ(1万2600円)も用意されている。

アナログRGB出力と有線LANのコネクタを追加する付属の変換ケーブルは、無線LANが使えない場所での利用やプレゼンテーションに役立つ(写真=左)。4基のUSB 2.0を搭載したポートリプリケータも購入時に追加できる(写真=中央、右)

サイズの割に豊富なインタフェースを備えたSH6WP10A

 一方、SH6WP10AはU50WNより大きなボディを生かし、より充実したインタフェースを詰め込んでいる。左右の側面に1つずつUSB 2.0ポートを配置し、CF TypeIIとSDメモリーカード/MMC/メモリースティック対応のスロット、アナログRGB出力、100BASE-TXの有線LANを備える。ワイヤレス接続機能は、IEEE802.11g/bの無線LANとBluetooth V2.0+EDRを内蔵しているので、このサイズのノートPCとしては拡張性も十分だ。

 U50WNと比較した場合、本体内蔵のUSBポートが1基多く、アナログRGBや有線LANを変換ケーブルなしで利用でき、Bluetooth V2.0+EDRも使える点が強みとなる。さらに、130万画素のWebカメラ、ワンセグチューナーまで内蔵しており、付加機能も豊富だ。

 内部パーツの拡張性については、背面のネジを1本外すだけでメモリスロットにアクセスできる。メモリスロットはSO-DIMM仕様のものが1基用意されているが、購入時の状態ですでに埋まっており、メーカーの公称スペックでは最大容量が標準時の1Gバイトとされている。HDDは一般的な2.5インチタイプなので入手性は高いが、HDDの換装には本体の分解作業がともなう。

前面には無線LAN/Bluetoothのスイッチ、ヘッドフォン出力、マイク入力、音量調整/ミュート設定ダイヤルを用意(写真=左)。液晶ディスプレイ天板の右端にスタイラスを収納し、左端にワンセグ用のアンテナ端子を備えている。背面にはバッテリーを配置している(写真=右)

左側面には有線LAN、USB 2.0、アナログRGBのコネクタを装備(写真=左)。右側面にはCF TypeIIスロット、SDメモリーカード/MMC/メモリースティック共用スロット、USB 2.0が並ぶ(写真=右)

 標準で十分なインタフェースを備えたSH6WP10Aだが、オプションで本体を立てかけて使用できる専用スタンド(3990円)も用意されている。スタンド自体に拡張性はないが、ACアダプタやケーブル類を背面に収納し、充電時にスペースを取らないことがポイントだ。また、同じデザインのスタンドにUSB接続のHDDを内蔵した専用クレイドルもある。100GバイトのHDDを内蔵したクレイドルが2万9400円、120GバイトのHDDを内蔵したクレイドルが3万4860円だ。

本体を立てかけて使えるスタンドや専用クレイドルがオプションとして用意されている

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