MPエンジンで圧倒的な動画性能を獲得――三菱電機「VISEO MDT241WG」の実力(2/3 ページ)

» 2007年08月31日 10時00分 公開
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用途や利用者に合わせて画質を自動調整する「DV MODE」と「IV MODE」

 無論、MDT241WGはMPエンジンだけが見どころではない。そのほかにもユーザーの使い勝手に配慮した、さまざまな機能が搭載されている。ここからは、MDT241WGの注目機能をかいつまんで紹介していこう。

用途別に8つの画質モードが選べる「DV MODE」

 用途別に適した画調を手軽に選択できる画質モードの「DV MODE(Dynamic Visual Mode)」は、同社の液晶ディスプレイに継続して搭載されている定番機能だ。MDT241WGのDV MODEには、スタンダード、テキスト、フォト、sRGB、ゲーム、ムービー、IV MODE(Intelligent Visual Mode)、スルーの8通りが設けられている。この中で特筆すべきは、スルーモードとIV MODEの2つだ。

 スルーモードは、表示される映像の遅延を極限までカットする設定だ。液晶ディスプレイは、入力された映像信号をそのまま画面に表示するわけではなく、信号に対して色調やコントラストの調整、スケーリングなどの各種デジタル処理を施した後に表示する。一般的に、高解像度かつ高機能な液晶ディスプレイほど、入力信号を画面に表示するまでのタイムラグが大きくなり、映像表示の遅延が発生してしまう。これは映像コンテンツを鑑賞している場合には気にならないが、非常に高速な応答性が求められる一部のゲームでは問題になることがある。

 MDT241WGのスルーモードは、スケーリングなどの機能を省くことで、入力信号ができるだけ早く表示されるように処理する。これにより、映像の遅延を通常の2フレーム(2/60秒)程度から、1フレーム(1/60秒)程度まで解消できるという。そもそも、MDT241WGは映像の遅延がそれほど大きくないため、比較的高速に移動するアクションゲームやレーシングゲームでも通常の設定で問題なくプレイできるが、非常に高精度なレスポンスが必須となる一部の音楽系ゲームなどでは、最終手段としてこのスルーモードが有効に働くだろう。

 IV MODEは、人間工学的な知見にもとづき、使用者の年齢、部屋の明るさ、映像コンテンツの平均輝度に合わせて、バックライト輝度を自動制御するモードだ。年齢に応じて、ジュニア、ミドル、シニアの3種類が選択でき、一日のうちに変化する部屋の明るさは本体内蔵のセンサーで計測、映像コンテンツの平均輝度は本体内蔵のチップで識別する。たとえば、画面の明るさに対する反応が敏感な若年層向けの設定(ジュニア)では、全体的な輝度が低めに自動調整され、反対に高年層向けの設定(シニア)では、明るめにセッティングされる仕組みだ。IV MODEを使用することで、長時間の使用でも疲れにくく、さらに、無駄な電力消費をカットできる効能もある。

IV MODEはジュニア、ミドル、シニアの設定が選べる(写真=左)。本体前面にあるINPUT/SELECTボタンの下には、照度センサーが内蔵されている(写真=右)

フルHD映像を24.1インチワイドWUXGA液晶で高画質に表示

1920×1200ドット(WUXGA)表示の24.1インチ液晶パネルは、発色、明るさ、視野角のいずれも不満がない。写真は1080pのドットバイドット表示で、きちんと上下に黒帯が入る

 画質の核となる液晶パネル部もハイスペックにまとまっている。液晶パネルは、広視野角を確保しつつ高コントラストも実現するVA系のAMVA(Advanced Multidomain Vertically Aligned)パネルを採用。画面サイズは24.1インチワイド(有効表示領域は518.4×324ミリ)で、解像度は1920×1200ドットだ。

 輝度は500カンデラ/平方メートルと、PC向け液晶ディスプレイとしてはかなり高く、液晶TVにも見劣りしない。コントラスト比は1000:1で黒色がしっかり締まり、視野角は水平/垂直とも178度(コントラスト比10)と良好だ。黒→白→黒の応答速度は16ms、中間階調(グレー→グレー)の応答速度はオーバードライブ回路により6msに高速化されている。8ビットの映像入力信号を内部で10ビットに展開し、最適な8ビットに割り当ててから出力する「10ビットの内部ガンマ補正機能」を備えるため、PC入力時の階調表現力も高いレベルにある。

HDMI×2、D5を含む多彩な端子類と、それを生かすスケーリング機能

 これだけ高性能な大画面ワイド液晶ディスプレイであれば、さまざまな機器を接続して最大限活用したいと考えるユーザーは多いだろう。MDT241WGはこうしたニーズに対応する豊富なインタフェースを備えている。

 PC入力は、デジタル接続用のHDCP対応DVI-Dが1系統、アナログ接続用のD-Sub 15ピンが1系統で合計2系統を用意。AV入力は、HDMIが2系統、D5が1系統、S-Video/RCAコンポジットビデオ(S-VideoとRCAコンポジットビデオは共用)が1系統と充実している。2系統のHDMI端子はPC接続にも対応しているほか、DVI-D端子にはAV機器からHDMI変換アダプタ経由で接続できるなど、接続性は優秀だ。I/P変換も搭載するため、AV機器から480i/720i/1080iのインターレース信号を入力しても、しっかりとプログレッシブ変換して表示できる。

 音声入力は、D5入力とS-Video/RCAコンポジットビデオ入力に、それぞれRCAピンのステレオ音声端子を設けている。PCの音声入力は、1系統のステレオミニジャックで行う仕組みだ。また、入力した音声を外部に出すライン出力やヘッドフォン出力を備えるほか、HDMIで入力した音声は、光デジタル端子からステレオ2チャンネルで出力することもできる。本体には出力5ワット+5ワットのステレオスピーカーも内蔵されているため、本体のみで音声を楽しむことも可能だ。

AV用のインタフェースは右側面、PC用のインタフェースは背面に配置している

 低解像度を表示した場合のスケーリング機能にも抜かりがない。全画面フルスクリーン拡大の「フル」、アスペクト比を保持した状態で拡大する「アスペクト」、ドットバイドット表示(等倍表示)になる「リアル」、入力解像度を縦横2倍にスムージングなしで拡大表示する「2×ズーム」(960×600ドット以下の入力解像度のみ)が選択可能だ。2×ズームは、古いPCゲームなどを大きめの画面で見たい場合に役立つだろう。AV入力時のアスペクト比は、オフ、オート、4:3、16:9の設定が可能で、スクイーズ信号にも対応している。

 さらに、デジタルTVチューナーなどと接続する場合、画面の周辺部に発生することがあるノイズを隠すため、入力信号の画面周辺部を削って表示する「オーバースキャン」の設定も備えている。オーバースキャンの比率は、オーバースキャンなしの100%、98%、95%(93%)で設定可能だ。95%の設定はHDMI入力とD3以上、93%の設定はD1/2やS-Video/RCAコンポジットビデオ信号で用いられる。オーバースキャンの比率をこれだけ細かく切り替えられるのは、MDT241WGならではだ。

低解像度表示は、左から「フル」「アスペクト」「リアル」「2×ズーム」が選べる。上の写真はどれも640×480ドットを表示したものだ。余白部分の色はユーザーが自由に変更できる

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提供:三菱電機株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日