NECの主力ノートPCである「LaVie L」シリーズで、最も安価な「LL370」がモデルチェンジした。最大のポイントは、これまでWindows Vista Ho5me BasicだったOSが、メモリやHDDといった基本性能を強化することで、Vista Home Premiumになったことだ。それに伴い、夏モデルまで「ベーシックタイプ」と呼ばれていたシリーズ名が、先に登場したLL5xxシリーズと同じように「スタンダードタイプ」と改められている。なお、直販のNEC Directでは本機が「LaVie GタイプL スタンダード(e)」となり、LL5xxシリーズの「LaVie GタイプL スタンダード(s)」と名称が異なる点は注意したい。
新モデル「LL370/KG」では、チップセットが前モデル「LL370/JD」のATI Radeon Xpress 200M/IXP460からATI Radeon Xpress 1100/SB600になったほか、HDD容量が100Gバイトから120Gバイトに増量し、DDR2のメインメモリが512Mバイト+256Mバイトの組み合わせから1Gバイト(PC2-4200)×1になり、メモリ増設の柔軟性が増えたのがポイントだ。また、前面中央部分にSDHC対応SDメモリカード/メモリースティックPRO/xDピクチャーカードをサポートしたメモリカードスロットを新設し、使い勝手も改善された。細かいところでは、IEEE802.11a/g/bの無線LANがW56を新たにサポートした。一方で、CPUはCeleron M 430(1.73GHz)から同520(1.6GHz)へと動作クロックがダウンしている。
デザインを一新したLaVie L アドバンストタイプやLaVie Cシリーズとは異なり、外観は従来機を受け継いでおり、ボディサイズは362(幅)×261(奥行き)×30.5〜40(厚さ)ミリ、重量は約2.8キロと変わりない。ボディカラーもシルバーを中心に底面をブラック、キーボードがホワイトのままだ。15.4インチのワイド液晶ディスプレイ(1280×800ドット表示)、標準でOffice Personal 2007がプリンストール済みなのも同様である。
発売予定時期は9月中旬で、実売価格は夏モデル登場時と同じ15万円前後となる見込み。なお、直販のNEC Directではメモリを最大容量の2Gバイトにしたり、OSの変更やOfficeスイートの有無などのBTOが可能な「LaVie G タイプL スタンダード(e)」が用意されている。
LaVie L スタンダードタイプ(LL370)の概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
LaVie L | LL370/KG | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Celeron M 520(1.6GHz) | 1024MB | 120GB | Home Premium | 15万円前後 |
LaVie L スタンダードタイプ(LL370)の概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
LaVie L | LL370/KG | 15.4インチワイド | 1280×800 | ATI Radeon Xpress 1100 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約2.8キロ |
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