日本国内では一部の店頭モデルとして残っている「Compaq Presario」シリーズだが、ほかの国ではシンプルでコストパフォーマンスに優れたモデルとして健在だ。今回のイベントでは全4モデルがラインアップされたが、最も小型な「Compaq Presario B1200」に注目したい。
「Designed in Asia for Asia」をコンセプトにしたCompaq Presario B1200は、12.1インチワイド液晶ディスプレイ(1280×800ドット表示)を搭載した小型PCで、Intel GM965 Expressチップセット採用の“Santa Rosa”モデルだ。HPでは若者向けのモデルに位置づけており、ブログや写真、音楽、動画をいつでも楽しめるのをウリとしている。
液晶ディスプレイの天面とパームレスト部分はHP Imprintライクな光沢仕様になっており、全面にZEN-Designのような非対称の模様が描かれているのも印象的だ。CPUはCore 2 Duo T7700(2.4GHz)〜Celeron M 530(1.73GHz)まで、HDDは200Gバイト〜80Gバイトまで選択できる。ボディサイズは306(幅)×225(奥行き)×28〜33ミリ(高さ)、重量は4セルバッテリーと光学ドライブ搭載時で約1.92キロとなっている。価格は1099ドルからだ。
こちらは、B1200の上位モデルとなる「Compaq Presario V3000」。14.1インチワイド液晶ディスプレイを採用し、IntelとAMDの両プラットフォームに対応する。B1200と同じ、非対称の曲線を生かしたデザインを取り入れている。
15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したバリューモデルの「Compaq Presario C700」。こちらはB1200やV3000とは異なるデザインを採用している。
日本での導入は未定とのことだが、次世代のメディアセンターPCとして発表されたタワー型デスクトップPCが「HP Pavilion Elite m9000 Series Desktop PC」だ。
Blu-rayとHD DVDの両規格に対応したデュアルドライブを搭載するほか、CPUにCore 2 Quad/Core 2 Duoを採用したハイエンドモデルで、AMDプラットフォームもサポートするのが特徴だ。2.5インチ外付けHDD(120G/80Gバイト)を収納するPocket Media Drive Bayと、3.5インチ外付けHDD(500G/300G/160Gバイト)を内蔵するPersonal Media Drive Bayを前面に配置し、柔軟にHDDを増設可能なほか、「Easy Backup Button」を前面中央に備え、ワンタッチでメールやスケジュール、住所録をバックアップできるのも目を引く。
ケース前面上部にメモリカードスロットがあり、中央部分にはHP Pavilion Notebook PCシリーズでおなじみとなるHP Imprintが採用されており、デザイン面でもアピールする。ただ、現状ではHDTVはサポートせず、PCI Express x16スロットは1基のみでSLIやCrossFireには対応しない。
市場想定価格は、19インチワイド液晶ディスプレイ(HP w1907)付きモデルが1699ドルから、HDMI端子付き22インチワイド液晶ディスプレイ(HP w2207h)付きモデルが3299ドルからとなっている。
HPが日本のコンシューマー市場に復帰してきてから1年3カ月が経過し、現在ではノートPC/デスクトップPC、そして液晶ディスプレイなどで複数のラインアップをそろえるまでに至った。直近では、コンセプトモデルの「HP TouchSmart PC」の投入もうわさされている。
しかしその一方で、今回取り上げた製品だけでなく、「Blackbird 002」などのゲーミングPCといった複数モデルの日本市場投入が見送られているのも事実だ。魅力的な製品も多々見られるだけに、今後の展開には目が離せないと言えそうだ。
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