“布”と“フォトフレーム”をイメージしたPCが登場――ソニー「VAIOシリーズ」第2弾2007年PC秋冬モデル(1/2 ページ)

» 2007年09月25日 15時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

2007年VAIOシリーズ秋冬モデル第2弾の特徴

ラインアップ

  • 新シリーズの追加は見送り
  • VAIO type Lをフルモデルチェンジし、22インチワイドモデルを追加
  • VAIO type Lにバッテリーを標準搭載した15.4インチワイドモデルが登場
  • VAIO type Nがディンプル加工の新デザインを採用
  • Extension Line by VAIO」の「WA1」と「DT1」は従来モデルを継続販売

ハードウェア

ソフトウェア

  • 全モデルにWindows Vista Home Premiumを採用
  • 「VAIO Video Explorer」が地上デジタル放送に対応(ただしtype Lのみ)
  • VAIO type Lの地上デジタル放送用ソフトが「TV Enhance for VAIO」に変更
  • VAIO Movie Story」や「VAIO Music Box」など秋冬モデルからの新ソフトウェアは継続採用


2シリーズがフルモデルチェンジし、10周年記念モデルの第2弾も登場

往年の“バイオレットカラー”を復活させた「VAIOノート505 10周年記念バージョン」

 ソニーは2007年秋冬モデルの第2弾を発表した。9月3日にリリースされた第1弾と同様、新シリーズの投入は見送られているが、ボードPCことtype Lがフルモデルチェンジして22インチワイド液晶ディスプレイ搭載モデルが登場したのに加え、低価格ノートPCとして好評を博したtype Nが“Santa Rosa”対応となってデザインも一新したのが見どころだ。また、VAIOシリーズ10周年記念モデルとして姿を現したtype TのVAIOオーナーメードモデル(直販)のBTOメニューが拡充して64GバイトのSSDが追加されたほか、初代VAIO 505の“バイオレットカラー”を復活させた「VAIONOTE 505 10th ANNIVERSARY LIMITED EDITION」の発売予告も見逃せないところだ。

 VAIO秋冬モデル第2弾となる店頭モデルの新機種は、筆頭の「VAIO type L」を除けばすべてノートPCで、「VAIO type N」や「VAIO type T」に加え、「VAIO type G」「VAIO type A」「VAIO type U」の6シリーズとなる。また、「VAIO type C」は直販のVAIOオーナーメードモデルに新色の「ブラウンリザード」が加わり、選択肢が増加した。なお、発売予定日はVAIO type Atype Uが10月13日で、そのほかは10月6日からとなっている。

22インチワイドモデルが追加され、地デジ放送のメタ情報にも対応したVAIO type L

液晶サイズで3タイプから選べるようになった新VAIO type L

 文字通りラインアップを一新したのがVAIO type Lだ。これまで呼ばれていた“ボードPC”の基本コンセプトはそのままに、全モデルで透明フレームを採用してフォトフレームのような形状になっているのがポイントだ。従来の19インチワイド/15.4インチワイド液晶ディスプレイ搭載モデルのほかに、1680×1050ドット表示に対応した22インチワイドモデルが加わり、ラインアップに厚みが増した。

 22インチ/19インチワイドモデルは壁掛けに対応し、FeliCaポートを備えた新設計のワイヤレスキーボードと、VAIOシリーズでは初となるサイドボタンを備えた5ボタンのワイヤレスマウスが付属するのも特徴だ。2モデル用意される22インチワイドモデルではすべて地上デジタル/地上アナログチューナーを搭載し、4モデル用意される19インチワイドモデルでは2モデルで地上デジタルチューナーを内蔵するが、TV録画映像の管理ソフトウェア「VAIO Video Explorer」が新たに地上デジタルの番組詳細情報に対応した。サービスイン時はCATVを除く関東主要キー局のみの対応となり、CMの詳細情報などには非対応となるが、TV番組で紹介されたメタデータがアナログ放送と同様に提供されるのは便利だ。あわせて地上デジタル放送の視聴/録画ソフトがCyberlink製の「TV Enhance for VAIO」に変更された。

 一方の15.4インチワイドモデルは標準でバッテリーが付属し、持ち運んで使える独自のスタイルが追求されている。全4モデルともIEEE802.11g/bの無線LAN機能を内蔵し、ケーブルレスでの運用が可能になったのもトピックだ。バッテリー駆動時間は地上デジタルチューナーなしモデルで約2.5時間、地上デジタルチューナーありモデルで約2時間となる。

 前モデルと同様、折りたたみ式のキーボードが採用しているが、キーピッチやタッチパッドのサイズが大きくなり、操作性が向上した。上位モデルと異なり、「エバーホワイト」「コスミックブラック」「フロスティピンク」のカラーバリエーションが用意されるほか(地上デジタルチューナー内蔵モデルはエバーホワイトのみ)、右側面にクリアタッチボタンを備え、ワンタッチでSoundFLOWやWindows Media Playerなどの操作が可能だ。

新たに追加された22インチワイドモデル(写真=左)。22インチワイドモデルは2基のHDDを搭載でき、VAIOオーナーメードモデルでは最大1.5Tバイトを選択可能だ。22インチ/19インチワイドモデルでは同社の液晶TV「BRAVIA」シリーズで展開されている壁掛け設置サポートと同様のサービスが提供される(写真=中央と右)

1280×800ドット表示に対応した15.4インチワイド液晶搭載モデルは3つのカラーバリエーションが用意される。左から「コスミックブラック」「フロスティピンク」「エバーホワイト」だ

デザインを一新し“Santa Rosa”に対応した新VAIO type N

ディンプル加工を施してデザインを一新したVAIO type N

 2007年春モデルで初めて登場したVAIO type Nは、シンプルな低価格ノートPCという基本路線を踏襲しつつ、“Santa Rosa”化して性能を強化しながら新デザインを採用した。液晶ディスプレイ天面部分にディンプル加工を施して、ホワイトの清潔感あふれる凹凸で布のような手触りを表現したほか、底面部分をブラックにしてスリムな印象を与えているのが印象的だ。

 1280×800ドット表示に対応した15.4インチワイド液晶ディスプレイはそのままだが、Office Personal 2007の有無で異なる2モデルともOSをWindows Vista Home Premiumとし、USBポートを従来の2倍に当たる4基に増やして使い勝手を高めたり、専任のオペレーターが対応する「初心者ダイヤル」をサポートしたりと、ニーズに即したモデルチェンジがなされている。

 次のページでは店頭向けモデルの主なスペックをまとめた。

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