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» 2007年09月27日 21時30分 UPDATE

“T”の存在意義をどこに見出すか──松下電器産業「Let'snote LIGHT CF-T7」 (1/3)

「バッテリー駆動時間なら携帯電話にも負けない」というのが“T”シリーズの持ち味だった。その“T”が“Santa Rosa”の導入でその性格を大きく変えようとしている。

[長浜和也,ITmedia]
kn_cft7zen.jpg 筐体を一新して堅牢性能を向上させた「Let'snote LIGHT CF-T7」

 Let'snote LIGHT Tシリーズは、軽量小型の“R”、小型軽量で2スピンドルの“W”、大画面軽量の“Y”という個性豊かなLet'snote四姉妹の中では、実に地味な存在だ。とくに、Let'snote LIGHT Wシリーズと同サイズであるのにワンスピンドル構成というあたりが、コンシューマーユーザーになかなか評価してもらえないポイントであったりするが、その分、“W”より価格が抑えられていることもあって、「法人需要には根強いものがある」と松下電器産業の担当者は語っている。

 加えて、携帯性能を重視するユーザーには最も重要となるバッテリー駆動時間において、非常に強力なスペックを持っていたことも“T”を語る上では見逃せない要素だった。従来モデルのCF-T5はその前のモデルからは短くなったとはいえ13時間のバッテリー駆動を可能にしていた。

 このように、見た目は地味ながら、携帯利用に最も強力なスペックを有しているのが“T”シリーズである、とユーザーは自負していた。その“T”に、大幅な改変を施した新モデル「CF-T7」が登場した。見た目の変化も大きかったが、それ以上に“T”ノートは性格も変えてしまった。

 この記事では、新しくなった“T”で、何が加えられ何が削られたのか、について紹介したい。

“R”と共通のデザインで堅牢性能が大幅に向上

 CF-T7では、先行して筐体を一新させたLet'snote LIGHT Rシリーズにほぼ準じた変更が施されている。これらは筐体の堅牢性能を高めるために行われたもので、主なポイントとしては、(1)液晶ディスプレイ天面の手前両端に凸部を、PC本体側に凹部を設けた「抱え込み構造」によって耐衝撃性を増した、(2)液晶ディスプレイ天面のボンネット構造の形状を見直し、曲面やねじれ面を加えて強度を向上させた、(3)システム基板と筐体パネルの間に空間を設けて、基板にひずみが加わらないようにする「フローティング構造」が取り入れられた、(4)液晶パネルガラス面の端面を保護するために液晶パネル脇にパイプ状の構造を持たせた、などが挙げられる。

kn_cft7bnet.jpg 特徴のあるボンネット構造では、中央2列のくぼみをCF-T5より太くして底部を角状にすることで強度を増している
kn_cft7pad.jpg 堅牢性を向上させる目的以外でも変更が加えられ、パームレストとタッチホイールの周辺は“R”とデザインをそろえている

 以上のような、筐体構造の強化に加えて、USBコネクタでは抜き差し強度に優れた(従来モデルの3倍)部材を採用し、キートップ部材も外れにくくするなど、使い勝手に結びつく「堅牢性能」もアップしたほか、“Y”と“R”で導入されて、“T”そして“W”ユーザーからも採用が望まれていた「キーボードの全面防滴」も、キーボードユニットの下に防水シートと排水路を用意し、バイタルパートを防御しつつ水を筐体の外へ排出する方法で実現した。

kn_cft7disp.jpg 液晶ディスプレイのサイズは従来と同じ12.1インチを採用。解像度も1024×768ドットと変わらない。特殊導光板と高反射リフレクタの採用で消費電力の少ない液晶パネルを実現している
kn_cft7keyb.jpg 防水シートと排水溝の導入で、CF-T7もキーボードの全面防滴が実現した。キートップのはがれを防止するために、従来より2倍の強度で取り付けられているが、そのおかげもあって、打鍵時にキートップがふらつくことなく、Let'snoteの弱点だったキー入力が改善されたように思える

kn_cft7ura.jpg 背面後端の半分がバッテリーパックで、残り半分が緩衝材で保護されたHDDパックが占める。メモリスロットにはノートPCで汎用のSO-DIMMスロットを新たに採用した
kn_cft7hdd.jpg HDDを衝撃から保護する低反発ダンパーを厚くするためにHDDの搭載場所が変更され、その影響でバッテリーパックのサイズが小さくなってしまったと松下電器産業は説明している

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