CF-T7は、CPUにCore 2 Duo U7500(動作クロック1.06GHz)を搭載し、チップセットにはIntel GM965 Expressを採用する。無線LANコントローラのIntel Wireless WiFi Link 4965AGNと合わせて、CF-T7にも、“Santa Rosa”世代のCentrinoが導入されたことになる。
FSBは533MHzと従来モデルと変わらないが(メモリもIntel GM965 ExpressがサポートしているDDR2-667MHzではなく、DDR2-533MHzモジュールが実装される)、チップセットに統合されたグラフィクスコアが、Intel GMA 950からIntel GMA X3100にアップグレードされたおかげで、3D性能が向上するとともに、動画再生処理におけるパフォーマンスも改善されたと松下電器産業は説明している。
ただし、開発スタッフの説明によれば、Intel GM965 Expressの搭載によって筐体内部の発熱量が増加し、従来からのファンレスシステムでは対処できなくなってきたという。Let'snoteの伝統でもある「ファンレス」を継続する場合、求められる冷却効率を実現するにはヒートシンクが重くなってしまうため、ついに冷却用のファンを内蔵することになったそうだ。
従来の筐体内部の熱制御では、筐体内部の温度に応じて動的にCPUのパフォーマンスを抑えることで行ってきたが、ファンを内蔵するCF-T7ではファンの回転数を動的に変化させることでCPUの動作クロックを変えずに対処できるようになった。パフォーマンスを維持できる代わりに、筐体内部のファンが頑張ることになるわけだが、回転数が動的に変化するために、どうしてもファンの音が気になってくるのは否めない。
筐体に設けられたインタフェースのレイアウトは基本的にCF-T5と変わらない。“R”で筐体のデザインを一新したときには、それまでPCカードスロットの下に配置してあったSDメモリーカードスロットを「重なっていて使いにくい」というユーザーの声に応える形で、正面左寄りに移設したが、CF-T7では従来のままPCカードスロットの下に配置してある。
左側面にPCカードスロットとSDメモリーカードスロット、そしてアナログRGB出力を配置し、右側面にはUSB 2.0とモデム、有線LANのコネクタを配置しているのは従来と同じだが、左側面ではオプションとして新しく用意されたミニポートリプリケータ専用のコネクタが、右側面には、これまで2つだったUSB 2.0が3つに増やされるといった変更が加えられている。なお、左側面のミニポートリプリケータコネクタの下に、クーラーファンの排気口が設けられている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.