アンブロージャソフトウェア(以下、アンブロージャ)のMac向けオーディオキャプチャツール「WireTap Studio」が国内販売される。アンブロージャCEOであるアンドリュー・ウエルチ氏の言葉を借りれば、同社は社員14名ほどの「小さな会社」だが、サポート面などの言語的な障壁にも関わらず、以前から同社製品を利用する日本のユーザーが少なくなかったという(“下手絵”調のシューティングゲーム「SketchFighter」でその名を知った人もいるだろう)。
そういった経緯から、アンブロージャは2007年8月よりアイギークを通じて日本市場に参入、その第1弾として「Snapz Pro X」をリリースしている。このソフトは記者個人としても非常にお世話になっているツールの1つだ(例えば、Leopardの動画レビューはこのソフトを使っているし、この記事で掲載している動画についても同様だ)。
今回、日本発売第2弾として登場するWireTap Studioについて、国内販売代理店を務めるアイギーク社長、デイビッド・スミス氏(以下、スミス氏)にその特徴を語ってもらった。
WireTap Studioは、すでに米国で発売されているWireTap Proの後継製品に位置付けられる。「Macに接続して耳で聞き取れる音なら、なんでも録音できる」――そうスミス氏が言うように、WireTap Studioでは、マイクをはじめとする外部入力デバイスから、iTunesで再生した音楽、インターネットラジオ、iChatやSkypeの会話まで、Mac上のあらゆる音源をキャプチャできるのが特徴だ。
「今回のバージョンで大きな変更点の1つは、音源を2つまで選択して録音できるようになった点です」とスミス氏は語る。「従来製品では音源をすべて録音していたために、録音中にメールなどを受信するとその音まで拾ってしまいました。一方、WireTap Studioでは、アプリケーションごとに録音するソースを(2つまで)選択できるので、作業の妨げになることはありません。例えばiTunesを選択して直接録音してみましょう。この場合は、ほかのアプリケーションの音は入りませんし、急な来客でシステムボリュームを下げても、録音には影響しません」。
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GarageBandで作ったプロジェクトを再生しながら、WireTap Studioの録音ボタンを押し、iTunesのライブラリを再生するデモ。ここでは入力ソースにMacオーディオを指定。録音したファイルを再生すると、ボリューム調節の音まで入っているのが分かる
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こちらは入力ソースにiTunesを選択。ほかのアプリケーションが再生している音は消え、録音ファイルの冒頭は無音になっている。当然、ボリューム調節の音も入っていない
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