実はCD-ROMに収録されているゲームはすべてGP2X File Archiveからダウンロードすることができる。GP2X File Archiveにアクセスし、Games > Freewareを見るとさまざまなジャンルのゲームがアップロードされている。これらのファイルのほとんどはzipやrar形式で圧縮されているので、それを解凍してCD-ROM収録ゲーム同様、SD/SDHCカードにコピーすればすぐにゲームを楽しめる。
また、F200はOSがLinuxで、グラフィックライブラリにSDLを採用しており、既存のマルチプラットフォームで展開されているオープンソース系のゲームやアプリケーション、エミュレータの移植がしやすい。そのため、数多くの著名なエミュレータがGP2X上で動作しており、そのほとんどはGP2X File Archiveで公開されている。
ゲームではなく、Emulatorsという専用のカテゴリが用意されていることからもエミュレータの充実ぶりがよく分かる。なお、エミュレータはそれだけでは動作せず、別途ROMイメージやBIOSデータが必要となることがほとんどだが、入手できるということと、入手してもよいということは別モノであることを理解しておこう。
F200の標準のビデオプレーヤーはビデオコーデックMPEG4、Xvid、DivX3.11/4.x/5.x、オーディオフォーマットMP3、OGGのAVIファイルに対応している。ディスプレイは320×240ドット表示だが、720×480までであれば縮小表示で対応可能だ。わざわざF200用に解像度の低い動画ファイルを用意しなくてもよいので、PC上の動画をF200で持ちだす際に都合がよい。
特にStage6にアップロードされているDivXファイルは拡張子をaviに変えるだけで再生できる場合が多く、会社でダウンロードして、帰りの電車内ではF200で視聴し、帰宅したらPCで続きを楽しむ、なんてことができる。もちろん、就業規則には従っていただかなければならないが。
さて、今回は入門編として、本体(とPC)だけを使ってF200の楽しみ方を紹介してきたが、別売のアクセサリを購入すれば、さらに世界を広げることができる。
電池切れの心配がないACアダプタ、S-Videoでの外部モニタ出力(内蔵モニタとは排他)、オーディオ出力を可能にするビデオケーブル、さらにこれらに加えてUSB×4ポートやシリアルポート、パラレルポートが追加できるクレードルなど、オープンソースをしゃぶりつくすにふさわしいアクセサリが充実している。
もちろん、開発環境が無料で入手できるというのもF200の大きな魅力の1つだ。オープンであるがゆえにかもし出される危険な香りを楽しみながら、与えられるだけではない、大人のたしなみを味わってほしい。
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