定格動作の「GLADIAC 988GTS 512MB」で、GeForce 8800 GTX、ならびに、定格動作のGeForce 8800 GTとオーバークロックした(コアクロック650MHz、メモリクロック1000MHz)GeForce 8800 GTの結果を比較してみる。3DMark06においては、フィルタリング設定を無効にした軽負荷状態において、定格動作にもかかわらずGeForce 8800 GTS 512Mが上位モデルとなるGeForce 8800 GTXを上回る結果を残している。
ただし、この傾向はGeForce 8800 GTのオーバークロック設定でも見られたもので、GeForce 8800 GTS 512Mは、定格動作のGeForce 8800 GTに対しては常に優勢を保っているが、オーバークロック設定のGeForce 8800 GTに対しては、重負荷条件において負かされる場面もみられる。オーバークロック設定のGeForce 8800 GTに対しては「ぬきつぬかれつ」という関係で、また、重負荷条件の3DMarksやHDR/SM3.0の結果で、GeForce 8800 GTXは、GeForce 8800 GTS 512MにもGeForce 8800 GTにも頭1つ抜け出した感じで差をつけている。とはいえ、その差はわずかだ。
ゲームタイトルを使ったベンチマークテストでは、Unreal Tornament 3でGeForce 8800 GTXがトップを維持し、それにGeForce 8800 GTS 512MとGeForce 8800 GTが続くという順当な展開となっているが、それ以外では、ゲームタイトルや負荷条件によってGPUの成績序列は一定していない。F.E.A.R.やEnemy Territory-QUAKE Warsでは、一部例外を除いてGeForce 8800 GTXがトップをとり、オーバークロック設定のGeForce 8800 GTがGeForce 8800 GTSと互角か、わずかに上回る傾向がある。Crysisでは、G80世代のGeForce 8800 GTXが苦戦しており、オーバークロック設定のGeForce 8800 GTとGeForce 8800 GTS 512Mがほぼ互角でトップを争う様相を見せている。
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