これぞ“HD GAMEディスプレイ”の正統進化!――三菱電機「VISEO MDT242WG」詳報(3/3 ページ)

» 2007年12月18日 10時00分 公開
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HDMI×2、D5を含む6系統の映像入力であらゆる環境に対応

 これまではMDT242WGの新機能を見てきたが、以下はMDT241WGから継承された魅力的な機能の数々を改めてチェックしていきたい。

 まずはPC、ゲーム機、AV機器まで幅広いデバイスとの接続に対応する豊富な映像入力端子に注目だ。PC入力は2系統あり、デジタル接続用のHDCP対応DVI-Dとアナログ接続用のD-Sub 15ピンを搭載。AV入力は、HDMIが2系統、D5が1系統、S-Video/RCAコンポジットビデオ(S-VideoとRCAコンポジットビデオは共用)が1系統と余裕がある。DVI-DにはAV機器からHDMI変換アダプタ経由で接続できるなど、接続機器を選ばないインタフェース構成はMDT241WG譲りだ。

 音声入力の機能にも抜かりはない。HDMIは映像と音声を同時に入力できるほか、D5入力とS-Video/RCAコンポジットビデオ入力については、RCAピンのステレオ音声端子を1系統ずつ備えている。PC用に1系統のステレオミニ音声入力も持つ。入力した音声は、前述のDIATONEリニアフェイズ対応ステレオスピーカーで楽しめるほか、ライン出力とヘッドフォン出力で外部のオーディオ機器につなぐこともできる。HDMIで入力した音声は、光デジタル端子からステレオ2チャンネルで出力することも可能だ。

AV用のインタフェースは右側面にありアクセスしやすい(写真=左)。PC用のインタフェースと電源は背面に配置している(写真=右)

 例えば、ゲーム用途を中心に考えた場合、DVI-Dにゲーム用PC、D-SubにXbox 360、HDMIにプレイステーション 3とレコーダー、D5にWii、S-Video/RCAコンポジットビデオに旧世代のゲーム機といった6台の機器を映像切り替え器なしで同時接続できるため、これ1台あれば大抵の利用環境に対応できるに違いない。

圧倒的な動画性能を誇る「MPエンジン」は健在

 MDT242WGにおける最大のアドバンテージとなるのは、やはり独自の動画ブレ抑制技術「MPエンジン」だろう。MPエンジンとは、中間階調の応答速度を高速化する「オーバードライブ回路」、画像1フレームの一部に黒画像のデータを挿入して動画のぼやけ感を抑制する「黒挿入」、黒画像の挿入タイミングにバックライトの点灯と消灯を同期させて動画のぼやけ感をさらに減らす「バックライトスキャニング」という3つの技術を組み合わせて最適にチューニングしたものだ(MPエンジンの詳細はこちら)。

 設定メニューではMP MODEとしてMPエンジンが実装されており、黒挿入とバックライトスキャニングのレベルを4段階(機能オフも含む)に調整可能だ。黒挿入とバックライトスキャニングはCRTのインパルス型表示を擬似的に再現することから、CRTと同じような画面のチラツキと最大輝度の低下が発生するため、状況に応じて最適なレベルで使うことをおすすめしたい。

 実際は、レベル1やレベル2の設定でも他機種とは一線を画した動画ブレ抑制効果が見られる。高速な応答速度を求められるFPSや3D格闘ゲームでも効果は絶大なので、「液晶ディスプレイは動画の表示がイマイチ」と思っている人にこそ、使ってほしい機能だ。

 試しに今回は、マイクロソフトのゲーム機「Xbox 360 エリート」をHDMIで接続し、代表的なFPSタイトル「Halo 3」をDV MODEゲーム1、MP MODEレベル1の設定で遊んでみたところ、1080pの映像美を精細に表現しながら、動画ブレや操作の遅延が気になることなく、音声もDIATONEリニアフェイズ対応スピーカーでクリアに鳴るなど、ゲームプレイを存分に堪能できた。

Xbox 360 エリートとHDMIで接続した例(写真=左)。Xbox 360 エリートはプレミアム ブラック カラーを採用し、120GバイトのHDDを搭載したことに加えて、HDMI接続にも対応したXbox 360の上位版だ。Xbox 360を代表するゲームタイトル「Halo 3」は、3Dで視点をすばやく動かす操作が多いが、MDT242WGならばその映像美を余すことなく表現できる(写真=右)

Xbox 360 エリートとHalo 3の概要
製品名 Xbox 360 エリート Halo 3
メーカー マイクロソフト マイクロソフト
価格 47800円 7140円
公式Webサイト http://www.xbox.com/jp/ http://www.halo3.jp/

(c) 2007 Microsoft Corporation. Microsoft, Bungie, the Bungie logo, Halo, the Halo logo, the Microsoft Game Studios logo, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.

マルチメディアワイド液晶ディスプレイの決定版と言える仕上がり

 最後になったが、液晶ディスプレイの基本スペックも申し分ない。液晶パネルは、広視野角と高コントラストを両立したVA系のAMVA(Advanced Multidomain Vertically Aligned)パネルを継承。輝度は500カンデラ/平方メートルと液晶TVにも見劣りせず、コントラスト比は1000:1(CRオプティマイザー動作時で最大2000:1)で黒の締まりもよい。視野角は水平/垂直とも178度(コントラスト比10)と広大だ。応答速度は黒→白→黒が16ms、中間階調(グレー→グレー)はオーバードライブ回路により6msに高速化されている。

 8ビットの映像入力信号を内部で10ビットに展開し、最適な8ビットに割り当てて画面に表示する「10ビットガンマ補正機能」や、16〜240階調しかないAV機器の入力信号を0〜255階調表示の液晶パネルで最適なガンマカーブになるように最適化する「インプットレンジ機能」を装備することで、階調表現の正確性や映像コンテンツのコントラスト感にもこだわっている。

 以上、MDT242WGを一通り試用してみたが、利便性を高めつつ従来機で指摘された点も短期間で見事にフォローしており、幅広いユーザーにとって非常に高い満足度が得られるワイド液晶ディスプレイに進化している。動画性能の高さを筆頭に、多彩な映像入力端子、DIATONEの音響技術を生かしたスピーカー、使いやすい専用リモコン、あらゆるニーズに応える豊富な映像設定メニューなど、出し惜しみしない仕様が功を奏し、現状でマルチメディアワイド液晶ディスプレイの決定版と言っても過言ではないほどの仕上がりだ。

 コアなゲームユーザーはもちろん、豊富なAV入力を備えたワイド液晶ディスプレイで最新ゲームを楽しみたいと考えているならば、MDT242WGは避けて通れない1台と言える。

VISEO MDT242WGの主なスペック
液晶パネル 24.1インチワイド(VA)
解像度 1920×1200ドット
有効表示領域 518.4×324ミリ
画素ピッチ 0.270×0.270ミリ
輝度 500カンデラ/平方メートル
コントラスト比 1000:1(CRO動作時:最大2000:1)
視野角 上下178度/左右178度(コントラスト比10)
応答速度(黒→白→黒)/(中間階調) 16ms/6ms
水平周波数 31.4〜82.3kHz (デジタル)、24.7〜93.8kHz(アナログ)
垂直周波数 56〜76Hz(1280×1024ドット以下)、56〜60Hz(1280×1024ドット以上超)
PC入力 DVI-D 24ピン(HDCP対応)×1、D-Sub 15ピン×1
AV入力 HDMI×2、D5×1、S-Video/コンポジット×1
音声入力 RCAステレオ×2、ステレオミニ×1
音声出力 ステレオミニ×1、光デジタル(HDMI入力時)×1、ヘッドフォン×1
スピーカー 5ワット+5ワット(DIATONEリニアフェイズ対応)
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 558.5×270×401.4〜460.3ミリ
重量 約11.2キロ(スタンド含む)、約7.9キロ(スタンド含まず)
昇降調整 約60ミリ
チルト調整 上25度、下10度
スイベル調整 左右90度
消費電力 通常時110ワット、パワーセーブ時2ワット以下
付属品 リモコン、電源コード、信号ケーブル(DVI-D、D-Sub 15ピン)、オーディオケーブル(ステレオミニ)、HDMIケーブル、単四形乾電池2本、バックカバー、クリーニングクロス、ユーティリティディスク、セットアップガイド、保証書

22インチワイド液晶を採用した弟分「MDT221WG」も登場

22インチワイド液晶搭載の「MDT221WG」

 なお、MDT242WGの発売に合わせて、WSXGA+(1680×1050ドット)対応の22インチワイド液晶ディスプレイを搭載した下位モデル「MDT221WG」もラインアップに加わった。こちらはMPエンジンこそ装備していないものの、黒挿入には対応しており、黒挿入による画像への影響を補正するRGB色補正技術まで備えているのが魅力だ。

 NTSC比で約92%、Adobe RGBカバー率で約95%の広色域パネルを採用することで、特に緑系の鮮やかさが増しているのも見どころになる。2系統のHDMIやD5の入力端子、DIATONEリニアフェイズ対応スピーカー(3ワット+3ワット)、DV MODE、IV MODE、10ビットガンマ補正機能、インプットレンジ機能といった特徴はMDT242WGと変わらないので、設置スペースの関係でMDT242WGが置けない場合や、低予算でマルチメディアワイド液晶ディスプレイを入手したいという人におすすめだ。

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企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年12月31日