深紅と金色をまとった“ITA PC”が登場――「VAIO type L」2008年PC春モデル

» 2008年01月08日 15時45分 公開
[ITmedia]
15.4インチワイド液晶搭載の「VGC-LJ」シリーズ

 ソニーは、液晶ディスプレイ搭載の薄型PC「VAIO type L」の2008年春モデルを発表した。1月19日より発売する予定だ。VAIO type Lはソニーの個人向けデスクトップPCで主力となる製品で、液晶ディスプレイのサイズにより3つのシリーズに分けられている。

 店頭販売向けのラインアップは、15.4インチワイド液晶搭載の「VGC-LJ」シリーズに4モデル、19インチワイド液晶搭載の「VGC-LM」シリーズに3モデル、22インチワイド液晶搭載の「VGC-LT」シリーズに2モデルを用意。2007年秋冬のラインアップと比較して、VGC-LMシリーズが1モデル減少し、全9モデルとなった。ボディのデザインは、前モデルと同様だ。いずれもOSはWindows Vista Home Premium、オフィススイートはOffice Personal 2007を採用する。

15.4インチワイドモデルは2つの新色を追加

 15.4インチワイド液晶搭載のVGC-LJシリーズは、カラーバリエーションの対応、本体一体型のタッチパッド付きキーボード、バッテリーの内蔵が特徴だ。店頭販売向けには4モデルが用意されている。価格はオープン、予想実売価格は「VGC-LJ51DB/B」が19万円前後、「VGC-LJ51B/W」「VGC-LJ51B/P」「VGC-LJ51B/R」が16万円前後だ。下位3モデルは、仕様が共通のカラーバリエーションモデルとなる。

 ボディカラーは、製品名の末尾「B」がコスミックブラック、「P」がフロスティピンク、「W」がエバーホワイト、「R」がブレイジングレッドを採用する。ブレイジングレッドは今回追加された新色で深みのある赤色だ。本体のサイズはいずれも変わらず、486(幅)×135(奥行き)×313(高さ)ミリ、重量は約5.3キロだ。

左2つが「VGC-LJ51DB/B」、右2つが「VGC-LJ51B/W」。前モデルでは最上位がエバーホワイトのカラーだったが、今回はコスミックブラックに変更されている

左2つが「VGC-LJ51B/P」、右2つが新色の「VGC-LJ51B/R」

 仕様の強化点としては、CPUがCeleron 530(1.73GHz)からCeleron 540(1.8GHz)へ、下位3モデルのHDD容量が120Gバイトから160Gバイトへ変更されている。それ以外の主な仕様に変更はない。4モデルとも液晶ディスプレイは1280×800ドット(WXGA)表示の「クリアブラックLE液晶」を採用。ネットワーク機能は、IEEE802.11g/bの無線LAN、100BASE-TXの有線LAN、FAXモデムを装備する。バッテリー駆動時間はVGC-LJ51DB/Bが約2時間、下位3モデルが約2.5時間だ。

直販モデル限定色のプレシャスゴールド

 ソニー直販のVAIOオーナーメードモデルでは、店頭販売向けモデルにはないプレシャスゴールドが新たに追加され、全5色のカラーバリエーションとなった。購入時には、最高Core 2 Duo T7250(2.0GHz)のCPU、最大2Gバイトのメモリ、最大300GバイトのHDD、地上デジタルTVチューナーの有無、Windows Vista Home Premium/Home Basic、Office 2007のエディション、Photoshop Elements 6.0の有無などを選べる。

19インチワイドモデルは基本スペックを底上げ

VGC-LMシリーズ最上位の「VGC-LM71DB」

 19インチワイド液晶を搭載したVGC-LMシリーズは、前述のVGC-LJシリーズとボディのデザインが異なり、ワイヤレスのキーボードとマウスを採用する。店頭販売向けに3モデルが用意されており、いずれも価格はオープン、予想実売価格は「VGC-LM71DB」が26万円前後、「VGC-LM71B」が23万円前後、「VGC-LM51DB」が22万円前後だ。

 前モデルと比較した場合、VGC-LM71DBはメモリが1Gバイト(512Mバイト×2)から2Gバイト(2Gバイト×1)へ、VGC-LM71BはHDDが250Gバイトから300Gバイトへ、VGC-LM51DBはCPUがCeleron 530(1.73GHz)からCeleron 540(1.8GHz)へ、HDDが320Gバイトから500Gバイトへ強化されている。それ以外の主な仕様に変更はない。

 いずれも液晶ディスプレイは1440×900ドット(WXGA+)表示の「クリアブラック液晶」を採用。VGC-LJシリーズのクリアブラックLE液晶より色域が広く、低反射処理に優れる。ネットワーク機能は、IEEE802.11g/bの無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、FAXモデムを備える。外形寸法は574(幅)×169(奥行き)×376(高さ)ミリ、重量は約8.3キロだ。

 ソニー直販のVAIOオーナーメードモデルでは、記録型Blu-ray DiscドライブやIEEE802.11n/a/g/bの無線LAN機能(11nはドラフト)、最高Core 2 Duo T7500(2.2GHz)のCPU、最大4Gバイトのメモリ、最大750GバイトのHDD、グラフィックスチップのGeForce 8400M GT(256Mバイト)、TVチューナーの有無(地上デジタル/アナログ両対応も用意)、Office 2007のエディションなどを選べる。そのほか、Photoshop Elements 6/Premiere Elements 4/VAIO Edit Componentsのセットだけでなく、Photoshop Elements 6を単体で選択できるようになった。

22インチワイドモデルは直販モデルでPenrynが選択可能に

Blu-ray Discドライブ搭載の「VGC-LT81DB」

 22インチワイド液晶搭載のVGC-LTシリーズは、VGC-LMシリーズと共通のデザインを採用。店頭販売向けモデルに「VGC-LT81DB」と「VGC-LT71DB」を用意する。価格はオープン、予想実売価格はVGC-LT81DBが33万円前後、VGC-LT71DBが28万円前後だ。

 いずれもマイナーチェンジモデルで、主な変更点はメモリが1Gバイト(512Mバイト×2)から2Gバイト(2Gバイト×1)へ強化され、VGC-LT81DBのBD-ROM読み出し速度が1.6倍速から2倍速へ、1層BD-R/RE書き込み速度が1倍速から2倍速へ高速化された程度だ(2層BD-R/RE書き込み速度は1倍速)。ちなみに、VGC-LT81DBは発売時の価格が前モデルのVGC-LT80DBより約3万円下がっている。

 いずれも液晶ディスプレイは1680×1050ドット(WSXGA+)表示のクリアブラック液晶を搭載。ネットワーク機能は、IEEE802.11n/a/g/bの無線LAN(11nはドラフト)、1000BASE-Tの有線LAN、FAXモデムを備える。外形寸法は643(幅)×178(奥行き)×418(高さ)ミリ、重量は約9.7キロだ。従来同様、本体の背面にはレバー付きの増設用3.5インチHDDベイが1つ設けられており、ネジを外してカバーを開くだけでHDDの増設や換装が行える。

 なお、ソニー直販のVAIOオーナーメードモデルでは、CPUに新型Core 2 DuoのT9300(2.5GHz)を搭載可能。最大4Gバイトのメモリ、最大1.5Tバイト(750Gバイト×2)のHDD、TVチューナーの有無、Office 2007のエディション、Photoshop Elements 6/Premiere Elements 4/VAIO Edit ComponentsのセットやPhotoshop Elements 6の有無などが選択できる。

 地上デジタルTVチューナーを搭載したtype Lについては、後日のアップデートで「ダビング10」に対応する予定だ。

VAIO type L店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VAIO type L VGC-LT81DB 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo T7500(2.2GHz) 2048MB 500GB Home Premium 33万円前後
VGC-LT71DB 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo T7250(2.0GHz) 2048MB 500GB Home Premium 28万円前後
VGC-LM71DB 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo T7250(2.0GHz) 2048MB 500GB Home Premium 26万円前後
VGC-LM71B 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo T7250(2.0GHz) 1024MB 320GB Home Premium 23万円前後
VGC-LM51DB 液晶一体型 マイナーチェンジ Celeron 540(1.86GHz) 1024MB 500GB Home Premium 22万円前後
VGC-LJ51DB/B(コスミックブラック) 液晶一体型 マイナーチェンジ Celeron 540(1.86GHz) 1024MB 200GB Home Premium 19万円前後
VGC-LJ51B/W(エバーホワイト) 液晶一体型 マイナーチェンジ Celeron 540(1.86GHz) 1024MB 160GB Home Premium 16万円前後
VGC-LJ51B/P(フロスティピンク) 液晶一体型 マイナーチェンジ Celeron 540(1.86GHz) 1024MB 160GB Home Premium 16万円前後
VGC-LJ51B/R(ブレイジングレッド) 液晶一体型 新カラー Celeron 540(1.86GHz) 1024MB 160GB Home Premium 16万円前後
VAIO type L店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VAIO type L VGC-LT81DB 22インチワイド 1680×1050 Intel PM965 BD-R/RE対応Blu-ray Disc GeForce 8400M GT 地デジ/地アナ 約9.7キロ
VGC-LT71DB 22インチワイド 1680×1050 Intel GM965 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 地デジ/地アナ 約9.7キロ
VGC-LM71DB 19インチワイド 1440×900 Intel GM965 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 地デジ 約8.3キロ
VGC-LM71B 19インチワイド 1440×900 Intel GM965 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約8.3キロ
VGC-LM51DB 19インチワイド 1440×900 Intel GL960 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 地デジ 約8.3キロ
VGC-LJ51DB/B 15.4インチワイド 1280×800 Intel GL960 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 地デジ 約5.3キロ
VGC-LJ51B/W 15.4インチワイド 1280×800 Intel GL960 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約5.3キロ
VGC-LJ51B/P 15.4インチワイド 1280×800 Intel GL960 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約5.3キロ
VGC-LJ51B/R 15.4インチワイド 1280×800 Intel GL960 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約5.3キロ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  7. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  8. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
  9. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  10. レノボ、Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズを搭載したタワー型ワークステーション (2024年03月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー