ハイエンドゲーミング環境といえば、マルチGPU技術。NVIDIAの「3-way NVIDIA SLI」にAMD(ATI Technologies)の「CrossFireX」が2007年の第4四半期に相次いでリリースされたが、ゲーミングPCのデモイベントが少なからず行われていた2008年のCES会場でもなかなか見かけることができなかった。そもそもNVIDIAは展示ブースを出していないし、AMDのブースもゲーミングPCの体験ブースに多くのスペースを用意しながら注目の「グラフィックスカード4枚構成によるCrossFireX」は展示されていないという状況だ。
数少ない例として挙げられるのが、CESの「Gaming Showcase」ゾーンに出展していたゲーミングPCベンダー「WarMachine」のGeForce 8800 GTXによる3-way NVIDIA SLIマシンと、Thermaltakeのブースに展示されていた、4枚のRadeon HD 3870によるCrossFireXマシンだ(ただし、ThermaltakeのマシンはCatalystの対応がまだ完全でないということで3DMark06の動作などはさせてもらえなかった)。
コンシューマーゲーム専用機を超える超高解像度で快適なゲーム環境を実現するためにGPUベンダーが繰り出しだ切り札ともいえる新世代のマルチGPU技術だが、ゲームタイトルの対応、そしてドライバの対応という基本的な部分も含めて、本格始動にはもう少し時間がかかりそうな感じだ。
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