続いてTime Capsuleをチェックしたが、AirMac Extremeに比べて、本体の1辺の長さが32ミリ伸びた197ミリに、高さも2.3ミリ違うだけで、見た目の印象はほとんど変わらない。ブースにいたスタッフに「これはAirMac Extremeですか? それともTime Capsuleですか?」と聞かないと区別がつかなかったほどだ。ただし、Time Capsuleのほうが、本体の色がより白く、光沢もあるような気がする。
Time Capsuleで気になったのは、USB端子に外付けHDDを接続して、バックアップ用に使えるストレージ容量を拡張できるかのどうかという点。スタッフによればUSBポートに外付けHDDを追加することは可能らしい。ただし、その場合はAirMac Extremeと同様に、Air Diskとして認識される。そしてこのAirDiskは、なぜかTime Machine用には使えないということだ(その理由はスタッフにも分からなかった。書き込みが安定しないからかもしれない)。
実は今回のTime Capsule登場により、ひそかにAirMac ExtremeがアップデートされてTime Machineに対応するのでは、と期待を抱いた人も多いだろうが、どうやらこの夢はかないそうにない。
アップルブースには、iPhoneとiPod touchも展示されていた。しばらく前にYouTubeにリークビデオが出回ったとおりで、今回のバージョンアップでは、Mail/マップ/天気/株価/メモのアプリケーションが追加され、無線LANを使った位置特定サービス(地図用)や、Webクリップの機能、ホーム画面のカスタマイズ、映画の字幕や局の歌詞表示などをサポートしている。また、iPhoneではこれらの新機能加えて、携帯電話の電波を使って位置情報を補正できるようになった。
今回のMacworld Expoで、実はかなり重要と思われるのがApple TVの話題だ。なぜなら、これまでPCを中心にしたデジタルライフスタイル(デジタルハブ構想)を描いていたアップルが、ついにPCがなくてもデジタルコンテンツを利用できるようにしたのが新しいApple TVだからだ。もちろん、旧Apple TVユーザーも無料のファームウェアアップデートで「iTunes Movie Rentals」に対応できる(ただし、映画のレンタルについては日本国内未対応)。
Expo会場では、このサービスを使って映画レンタルなどを試す人が大勢おり、大きく変わったメニュー画面など、新しいユーザーインタフェースも注目を集めていた。
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