その後、マイクロソフト洋孝氏がVista 64ビット版の特徴について語り、同社林憲一氏によるWindows Home Serverの解説に引き継いだ。林氏は、世界初公開となるWindows Home Server日本語版のデモを行い、発売時期は未定ながら2008年の春ごろに登場することを示した。「ちなみに、Windows Home Serverは32ビットです。でもPowerPack1により64ビットOSともクライアントとして連携できるようになります。日本語版はPowerPack1を適用した状態で出荷されるので、ご安心を」と語った。
続いて、PCライター3氏とマイクロソフト森氏によるVista祝1周年パネルディスカッションが開かれた。「Vista前後で変わったことは?」の問いに、高橋氏は「マシンが落ちる頻度が確実に減った」と答え、「Vista SP1に期待すること」の問いでは、すでにβ版に触れている笠原氏が「体感できるレベルで、動作が速くなっていることに驚いた」と語るなど、実体験に基づいた有意義な回答が続き、聴衆が集中して耳を傾ける様子が見られた。
なお、Windows Vistaが発売されてからの1年について、マイクロソフト森氏は「Vistaのメリットを伝えるのに苦労した1年でしたね。動作の安定性や美しさなどはWindows XPである程度完成度の高い域に達しました。だから、“不満を解消して快適にする”という方向ではOSのメリットを伝えきれない時代になっていると感じています。OSは5年10年と使われることを想定しているので、Vistaのメリットは今後具体的に見えてくるでしょう。“不満の解消”ではなく、“新しい価値が創造できる”という点でVistaが盛り上がっていけばと思います」と語った。
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