大和の技術を結集した“究極のThinkPad”――「ThinkPad X300」発表会史上最薄のThinkPadは光学ドライブを搭載

» 2008年02月26日 13時06分 公開
[ITmedia]
発表会の冒頭で登壇したレノボ・ジャパン製品事業部担当執行役員の落合敏彦氏

 2月26日、レノボ・ジャパンは13.3インチワイド液晶を搭載したモバイルノートPC「ThinkPad X300」を発表した。ラインアップには、搭載メモリ容量と保証期間で差別化した3モデルが用意される。価格は33万円〜34万8000円。

 同日都内で行われた発表会の冒頭では、レノボ・ジャパン製品事業部担当執行役員の落合敏彦氏が登壇し、ThinkPad X300の概要を説明。レノボ史上で最も薄い、厚さ18.6ミリ(最薄部)のボディを実現した同製品について、同社が展開する「最高のPCは、最高のエンジニアからしか生まれない。」というブランディングを具現化した製品だと述べた。

 特に強調していたのは、ThinkPad X300が、ThinkPadであることのクオリティを「何も犠牲にしていない」点だ。ThinkPadのデザイン哲学や、良好な入力環境を提供するThinkPadおなじみの7段配列のキーボードとウルトラナビ、内蔵指紋センサをはじめとする高度なセキュリティ機能、防滴性・堅牢性を確保するトーチャーテストの実施など、ThinkPadシリーズでつちかってきた“信頼性”はすべて踏襲する。さらにその上で、モビリティと基本性能を進化させたのがThinkPad X300というわけだ。

 落合氏は「(今回のThinkPad X300は)Xシリーズのモビリティと、画面の大きなTシリーズの使いやすさを両立したい、そういったニーズに応えられる製品だ」と述べ、「大和のエンジニアが技術の粋(すい)を結集した、“ThinkPadらしいThinkPad”」と紹介した。

 ThinkPad X300の主なスペックは、小型パッケージのCore 2 Duo SL7100(1.2GHz)とIntel GS965 Expressチップセットを組み合わせた基本システムを採用(最近の製品では富士通のLOOX Rが同じシステムを採用している)、ストレージにはSerial ATA接続の64GバイトSSD(1.8インチ)を搭載する。

 ディスプレイは1440×900ドット表示に対応した13.3インチワイドのLEDバックライト液晶。着脱可能な拡張ベイにDVDスーパーマルチドライブを搭載するほか、オプションのベイ内蔵バッテリーにより、バッテリー駆動時間(3.2時間〜8.2時間、Windows XP Professionalでは10時間超)を柔軟に選択できる。ネットワーク機能は、ギガビットLANをはじめ、IEEE802.11n/a/g/b対応の無線LAN、Bluetooth+EDRを搭載。液晶上部にXシリーズではじめてWebカメラを搭載したのも目を引く。

※記事初出時、本体重量に関して「1.33〜1.42キロ」という記述がありましたが、1.33キロは光学ドライブを搭載しない構成になります。お詫びして訂正いたします。

ThinkPad X300の基板。従来のCore 2 DuoとIntel 965 Expressに比べてパッケージが小さいCore 2 Duo SL7100とIntel GS965 Expressを採用した高密度実装だ(写真=左/中央)。2.5インチHDD(5400rpm)に比べて、Windows Vistaの起動時間が30%高速化したというSAMSUNG製SSDを搭載(写真=右)

キーボードは7段配列の89キー(写真=左)。パームレスト両脇にスピーカーを搭載(写真=中央)。液晶上部にWebカメラを内蔵する。Xシリーズでは初だ(写真=右)

 なお、発表会の詳細フォトレビュー恒例の分解記事は追って掲載する。

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