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» 2008年03月14日 16時45分 UPDATE

モバイルノート08年春モデル徹底検証:第7回 小型軽量ノート6台のスタミナを競わせる (3/3)

[前橋豪,ITmedia]
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6モデルのバッテリー駆動時間を同条件で比較する

 ここからは、できるだけ条件をそろえて各モデルのバッテリー駆動時間を横並びで比較していく。各モデルに付属するリチウムイオンバッテリーの仕様は以下の通りだ。第2回に写真付きで詳しく触れているので参照してほしい。

各モデルに付属するリチウムイオンバッテリー
製品名 メーカー 電圧(ボルト) 容量(mAh) 容量(Wh) 駆動時間 装着時の本体重量
LaVie J LJ750/LH NEC 7.2ボルト 7800mAh 56.16Wh 約6.5時間 約1.279キロ
VAIO type G VGN-G2KAN ソニー 10.8ボルト 5800mAh 62.64Wh 約11.5時間 約1.143キロ
VAIO type T VGN-TZ72B ソニー 10.8ボルト 5800mAh 62.64Wh 約11時間 約1.22キロ
dynabook SS RX1/T7E 東芝 10.8ボルト 5800mAh 62.64Wh 約11時間 約1.059キロ
Let'snote LIGHT CF-W7 パナソニック 10.8ボルト 5800mAh 62.64Wh 約10時間 約1.249キロ
FMV-BIBLO LOOX R70Y 富士通 7.2ボルト 8700mAh 62.64Wh 約11.7時間 約1.27キロ

 6台のモバイルノートPCはDVDスーパーマルチドライブを内蔵しているため、今回は同一のDVD-VideoをWindows Media Player 11で全画面再生し続け、バッテリーが切れてシャットダウンするまでの時間を計測した。電源管理の設定は、消費電力の計測時と同じ2パターンだ。液晶ディスプレイの輝度が高いうえに、光学ドライブが常に動作するため、通常カタログに記載されるバッテリー駆動時間の計測方法よりもかなり厳しい条件になる。

 通常カタログに記載されるバッテリー駆動時間の計測方法とは、「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver1.0)」のことだ。具体的には、液晶ディスプレイの輝度を20カンデラ/平方メートル以上としてMPEG-1ファイルをバッテリーが切れるまで連続再生した場合の時間と、最低輝度の状態でバッテリーが切れるまで放置した場合の時間を足して、2で割った時間を「バッテリー駆動時間」としている。

 しかし、実際の利用シーンでは、液晶ディスプレイの輝度をもっと上げることがほとんどで、しかもシステムにかかる負荷はMPEG-1ファイル再生より大きくなるケースもよくあるため、バッテリー駆動時間の長さは公称値のようにはいかない。仮に、Webブラウズやオフィススイート中心に使い続けたとしても、バッテリー駆動時間は公称値の5〜6割程度と考えておいたほうが無難だろう。

 バッテリー駆動時間の計測結果は以下のグラフに示した。

tm_0803mnb7_22.jpg バッテリー駆動時間の計測結果(高パフォーマンス設定+輝度最大)
tm_0803mnb7_23.jpg バッテリー駆動時間の計測結果(省電力設定+輝度140カンデラ/平方メートル前後)

 計測結果を見ると、最もバッテリー駆動時間が長かったのはVAIO type G VGN-G2KANで、その後をVAIO type T VGN-TZ72Bがわずかな差で追っている。これらは前述したように、消費電力の低い基本設計が生かされた形だ。第6回で実施したパフォーマンステストではいまひとつの結果だったVAIOの2台だが、そのぶんバッテリー駆動時間ではアドバンテージを発揮している。

 第2グループは、Let'snote LIGHT CF-W7、FMV-BIBLO LOOX R70Y、LaVie J LJ750/LHの3台だ。6台の中で最も大容量のバッテリーを装備しているのはFMV-BIBLO LOOX R70Yだが、実際のバッテリー駆動時間はLet'snote LIGHT CF-W7にかわされて4位となった。LaVie J LJ750/LHはバッテリー容量が少なく、バッテリー駆動時間の公称値が約6.5時間と短い割にはかなり健闘している印象だ。

 dynabook SS RX1/T7Eは消費電力の計測値が高かったが、やはりバッテリー駆動時間も控えめな結果となった。ただし、dynabook SS RX1/T7Eは、自動的にシャットダウンへ移行するバッテリー残量レベルの設定を最低2%までしか下げられないので、0%まで下げられる他機種よりテスト環境が若干不利になっている。

 もっとも、今回はDVD-Videoの連続再生に限ったバッテリー駆動時間の評価なので、条件が違えば、順位は異なる可能性がある。例えば、テスト結果が振るわなかったdynabook SS RX1/T7Eの液晶ディスプレイを100カンデラ/平方メートル程度に設定し、バッテリーが切れるまでアイドル状態で放置したところ、駆動時間は5時間27分まで延びた。さらにdynabook SS RX1/T7Eは、液晶ディスプレイのバックライトをオフにできるため、晴天下の屋外で使う場合はバッテリー駆動時間の延長が可能だ。

 実際の運用では、状況に応じてバッテリー駆動時間とパフォーマンスの優先順位を決め、不要な積極的にオフにするなど、自分だけの省電力設定を確立するのがスマートな使い方と言えるだろう。


 次回はついに最終回を迎える。最終回ではこれまでの検証結果を振り返り、全8回に渡った特集を総括したい。続きはこちら

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