NettopもNetbookもNehalemもIntel G45も──実機が続々登場した事前展示Intel Developer Forum 上海 2008

» 2008年04月02日 02時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 IDF上海2008で注目なのが、先日行われたCeBITでその存在が“正式に”明らかにされた「Atom」とその関連プラットフォームだ。Centrino Atomを採用した超小型デバイス「MID」や、エントリーバージョンといわれる開発コード名「Diamondville」を採用した廉価版デスクトップPC「Nettop」とノートPC「Netbook」が上海で登場すると期待されている

 IDFでは、正式開幕の前日に展示内容を事前に紹介する「Showcase SneakPeek」が恒例だ。IDF上海2008でも4月1日の夕方に行われ、NetbookやNettopの実機が展示された。ここでは、その姿をはじめとして、事前公開で注目されていた展示を紹介しよう。

 Nettopの展示では、横置きのDVDプレーヤーのようなスタイルから、縦置きの省スペースタワー、そしてユニークな「おむすびPC」などなど、いずれもコンパクトな筐体を採用している。

Nettopの実機として4台のPCが確認された

そのうちの1台では、Windows Experienceの結果が表示されていた
さらに別の1台でデバイスマネージャーでシステム構成を確認してみた

 Nettopを自分で組み上げたいと考える自作PCユーザーも少なからずいるだろう。そういうユーザーにとって、Nettop向けマザーボードがリテールで入手できるかが鍵になる。Showcase SneakPeekでは、Nettop向けマザーボードも展示されていたが、そのほとんどがOEM向けと思われるなかで、MSIの製品があったことは(MSIもそのほとんどがOEM向けとされているが)リテールに流通する可能性があることを期待させる。

Intel純正のNettop向けマザーボードとして展示されていた「D945GCLF」は、メモリスロットが1つ、電源コードは20ピンとATX12ボルト4ピンを用意している。IDEコネクタは1つ、SerialATAコネクタは2つ確認できた
名称不明のNettop向けマザーボード。こちらはCPUもノースブリッジもヒートシンクだけで冷却するファンレス構成を実現している。電源は24ピンを採用。メモリスロットは1つ。ストレージ系インタフェースはSerial ATAのみでIDEは確認できなかった

ZOTACが展示していたNettop向けマザーボード。CPUとノースブリッジだけでなく、サウスブリッジにもヒートシンクを載せている。メモリスロットは2つ、Serial ATAもIDEも用意するなど、拡張性はそれほど制約されないようだ
MSIは以前からノートPCプラットフォームに対応したマザーボードを投入しているが、今回もいち早くNettop向けマザーボートを用意してきた。MSIのマザーが展示されていたことで、自作PCユーザーとしてもNettopに期待が持てるかもしれない。メモリスロットは2つ、Serial ATAとIDEも備えているなど、拡張性は確保されている。

 Nettopがあったのだから、当然Netbookも展示されていた。4台と数は少ないものの、NetbookのきっかけとなったASUS「EeePC」のNetbookバージョンをはじめとして、カラーバリエーションモデル、Linuxモデル、Windows XPモデル、MSIのWind PCなど、興味深いモデルが用意されていた。

ASUS Eee PCのNetbookバージョン
MSIのNetbookモデル。日本法人の記者会見では投入計画の見直しをしていることが明らかにされた

同じハードウェアのカラーバリエーションとOSバリエーション。今回の展示ではWindows XPを導入したモデルも複数見られた

丸い形状がユニークなNetbook。時間がなくてメーカーを確認できなかったが、IDF上海の会場では多くのブースでこのモデルが確認された

 Nettop、Netbookといったエントリークラス以外でも、IDFではNehalemやIntel 4シリーズチップセットといった次世代主力プラットフォームの展示が期待されている。Showcase SneakPeekでは、これら正式発表前の展示も公開されていた。

Nehalemのパフォーマンスをアピールするゲームベンチマークプログラム「Smoke」が動作しているシステム。中身がNehalemかどうか、事前公開では確認できず

次世代のディスプレイインタフェースの「DisplayPort」を実装した「Intel GM45」システムが展示されていて、マザーボードが確認できるようになっていた

こちらはデルが行っていたDisplayPortの表示デモ。グラフィックスカードはAMD(ATI Technologies)のRadeon HD 3650を使ってるとのこと

NehalemやIntel 4シリーズとは関係ないが、ノートPCの拡張ユニットとしてユニークな展示が行われていた。ノートPCとPCI Expressで接続されるドッキングユニットには、専用の電源ユニットを載せて外付けのグラフィックスカードやサウンドカードを組み込んでいる。ドッキングユニットと接続するPCI Expressのレーン数はカスタマイズ可能とスタッフは説明していた

見た目で勝負だ!中華PC その1「Skulltrailマシン」
見た目で勝負だ!中華PC その2「HynixのDDR3デモマシン」

見た目で勝負だ! 中華PC その3「方正のおめでたいPC」
見た目で勝負だ! 中華PC その4「装甲PC」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー