ゴールデンウィークの中日となった5月2日のアキバは、時折降りしきる雨に関わらず、大勢の人で賑わっていた。しかし、多くの店員さんは3日からの4連休にピークが来ると想定しており、週末にかけて大型キャンペーンを企画している。そのキャンペーンの内容からは、電気街を回遊する客層の変化が見てとれた。注目のキャンペーン情報とともに見ていこう。
大型連休中はPCパーツショップも普段以上に賑わう。その客層について、「自作PC初心者の方が増えます」と答えたのは、BLESS秋葉原本店やT-ZONE.PC DIY SHOP、TSUKUMO eX.などだった。上記は、JR秋葉原駅から足を運ぶと電気街の入り口からすぐ先あたりにある店舗ばかり。そのためもあってか、PCに関する知識が比較的なくても利用できるアイテムを特価品に並べるキャンペーンが目立った。
特に、電気街の玄関口ともいえるBLESS秋葉原本店は、大容量HDDと外付けHDDケースのセット購入で安くするキャンペーンを展開。「今週に入って、お客さんの層がはっきり変わりましたね。自作、初めてなんですけど……、という声をたくさん聞きました。そういった方にも安心して買ってもらえるように、気合いを入れてご案内しています」(同ショップ)という。
また、TSUKUMO eX.では、ゴールデンウィーク限定で150個製作した「ツクモ弁当」が注目を集めていた。DSP版のWindows Vista Ultimate SP1に、弁当の具を模したタオルや入浴剤などの詰め合わせをセットにしたもので、2日から発売している。取材時にはすでに品薄となっていたため、4連休中に入手できた人は非常に幸運といえるだろう。価格はFDDとのセットで1万9800円。
電気街の“奥のほう”に入っていくと、普段からの客層の変化は少なくなる。ツートップ秋葉原本店は「人は増えても、初心者と中上級者の割合は変わりませんよ。むしろ、特価を待って買い控えしていたコアなユーザーが訪れる印象ですね」と語り、フェイス パーツ館も「自作PCに詳しい人が、一気にパーツを買い換えようと各店舗を回る姿を見ますね。もちろん初心者の方も大歓迎ですけど……」と話していた。
上記のコメントを総合すると、自作ビギナーの多くはアキバに訪れても電気街を少し入ったあたりまで足を運んで帰ってしまうという回遊パターンが浮かび上がってくる。しかし、それではもったいない。某店員さんは「ショップ保証を考えれば、1つの店ですべてのパーツを買うのが安全です。でも、いろいろな店舗で特価のパーツを買い集めて、できる限り安く高性能なマシンを目指すという楽しみ方もありますよ。それに、各ショップが独自に作ったデモ機を見るのも面白いです。せっかくアキバに来たなら、見るだけ見ないと損です!」と熱く語った。
ツートップ秋葉原本店の店外ディスプレイでは、Phenom X4 9850 BlackEditionやCore 2 Extreme QX9650のオーバークロックデモが見られる。そのほか、フェイス パーツ館に展示されている「CPUの歴史」コーナーや、4連休中に連日行われるT-ZONE. PC DIY SHOP前のメーカーイベントを覗いてみるのもおすすめだ。
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