EFIで行えるハードウェアの設定項目は、これまでのBIOSと大きく変わらない。P35 Neo3-EFINITYでは、CPUの動作クロックや駆動電圧もマニュアルで設定できるので、細かいオーバークロックチューニングも行える。
EFIがBIOSと大きく違っているのが、OSを起動することなく、EFIで用意しているアプリケーションが動作するという点だ。EFIのメインメニューから「EFINIY Extras」を選ぶと、EFI用アプリケーションが収録されているCDを入れるように指示される。マザーボードに付属するゲームのCDを入れると、メニューに3つのゲームが表示され、選んだゲームがEFIの上で動作する。ゲームはDOS全盛をほうふつさせるようなシンプルなもので、ノスタルジックな気分に浸れることは間違いない。
EFINITY Extrasで使えるアプリケーションは、これらゲームのほかに、HDDバックアップを行う「リカバリ名人」が付属する。使用方法は従来からあるバックアップソフトと同様で、バックアップ元となるパーティションと、バックアップファイルを保存するパーティションとフォルダを指定してからバックアップを開始する。
リカバリ名人では、バックアップ先のパーティションは作成できないので事前に用意する必要がある。バックアップ元とバックアップ先のパーティションが違っていれば、1台のHDDでもバックアップは可能。レストアの手順もバックアップファイルを選んでレストア先のパーティションを選ぶだけだ。
リカバリ名人でバックアップがとれるのはFATやNTFSでフォーマットされたパーティションだけのようで、Linuxがインストールされたパーティションは、バックアップ元のパーティションリストに表示されない。
リカバリ名人のように、最低限の機能しか搭載していなくとも、いざというときに十分役に立つユーティリティが付属していて、OSいらずで利用できるのは、OSに問題が起こった状態での復旧などに大変有効であるといえる。
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