Windows XP環境で「HP 2133 Mini-Note PC」を試すXPなら3倍速!?(2/2 ページ)

» 2008年05月27日 17時17分 公開
[田中宏昌,ITmedia]
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レスポンスが向上し操作性アップ

Windows XPの起動時間(単位:秒)

 まずOSの起動時間だが、電源オンからタスクトレイのアイコンがすべて表示されるまでを計ったところ、ハイパフォーマンスモデルでは約45秒と、Windows Vista Business搭載時に比べて約3.2倍に高速化した。また、休止状態への移行から電源オフが約20秒(Vistaは35秒)、スタンバイへの移行が2〜3秒と、初期状態のイライラ感が大幅に減った。ただ、休止状態からの復帰はOSの起動時間に相当する約44秒と振るわなかった。

 一方、PCMark05や3DMark05では、Graphicsの値を除いてすべての結果でWindows Vista環境を上回り、ソフトウェアの切り替えなどで明らかに体感速度も向上した。Windows Vista Businessを採用したハイパフォーマンスモデル、Windows Vista Home Basic搭載のスタンダードモデルともに低価格ミニノートPCとしては十分な性能を提供してくれるが、Windows XPにダウングレードした小気味よく動作するモデルを体験してしまうと、やはりまだるっこしさを感じてしまうのは否めない。とはいえ、底面や左パームレストの一部で40度を超えてしまう発熱やファンの風切り音(特にハイパフォーマンスモデル)は、Vistaのときと同様に気になった。

 HP 2133の発表会では、Windows XPプリインストールモデルについて「需要に応じて臨機応変に対応していく」とのことだったが、Windows XP Professionalは「正規OEMおよび、小売店のライセンス利用終了日」が2008年6月30日となっていること(Windows XP Home Editionは除く)、世界的にバックオーダーを抱えている現状を考えると、早急な対応は難しいように思える。

 ちなみに、ダウングレード権を持たないスタンダードモデルでは、別途Windows XPのパッケージを買うと上位モデルの差額(1万9950円)がかなり狭まる。2つのバッテリーが標準で付属することとあわせ、本機の場合は上位モデルを購入するのがコストパフォーマンス的にも間違いなくお得といえるだろう。

左からハイパフォーマンスモデルでのPCMark05、3DMark05(1280×768ドット)、FFベンチのテスト結果

左からスタンダードモデルでのPCMark05、3DMark05(1280×768ドット)、FFベンチのテスト結果

HP 2133 Mini-Note PCの主なスペック
モデル ハイパフォーマンスモデル スタンダードモデル
CPU VIA C7-M ULV 1.6GHz VIA C7-M ULV 1.2GHz
メモリ DDR2 2Gバイト DDR2 1Gバイト
メモリースロット 200ピンSO-DIMM×1(空きなし)
HDD 160Gバイト(5400rpm) 120Gバイト(5400rpm)
液晶ディスプレイ 8.9インチワイド
画面解像度 1280×768ドット
グラフィックス VIA Chrome9 HC(チップセット内蔵)
無線LAN IEEE802.11a/g/b IEEE802.11g/b
Bluetooth Bluetooth 2.0+EDR
有線LAN ギガビット対応
メモリカードスロット SDHC対応SDメモリーカードスロット
ExpressCardスロット ExpressCard 54/34対応
Webカメラ ○(CMOS)
スピーカー 内蔵ステレオ
バッテリー 6セル+3セル 3セル
バッテリー駆動時間 約4.6時間(6セル)/約2.3時間(3セル)
ボディサイズ 255(幅)×166(奥行き)×27.2〜35.5(高さ)ミリ
重量 約1.27キロ(3セル)/約1.44キロ(6セル)
OS Vista Business Vista Home Basic
XPダウングレード権
HP Directplus価格 7万9800円 5万9850円
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