Atom搭載の新型Eee PCと人気を二分していたのが、デスクトップ版のEee PCとしてASUSが投入する「Eee Box」だ。Wiiに似た小型ケースを採用した重量1キロ程度のデスクトップPCで、台湾では6月末に発売されるという。Eee PCと同様、OSにLinuxとWindows XP Home Editionを採用したモデルが用意され、価格は300ドル以下(米ドル)としている。
展示機のCPUとチップセットは、Atom N270(1.6GHz)とIntel 945Gシリーズ(おそらくIntel 945GSE Express+ICH7M)を組み合わせており、基本的な仕様はEee PCの中身を小型デスクトップPCに載せ替えた印象だ。メインメモリは最大2Gバイト、ストレージは80Gバイトか160GバイトのHDDが用意され、光学ドライブは内蔵していない。
ネットワーク機能は有線LAN、IEEE802.11nの無線LAN、Bluetoothが搭載可能だ。また、展示機はSDメモリーカードやメモリースティックに対応したカードスロット、DVI-I出力、4基のUSBポートを備えていた。
COMPUTEXの前から製品仕様や写真が出回り、話題を振りまいているEee Boxだが、ファーストインプレッションは確かにWiiに似ているというものだった。既存の人気製品に似たデザインについては賛否両論あるだろうが、ここまで小さなデスクトップPCでメジャーな製品は、まだアップルのMac miniくらいのものなので、場所を取らない据え置き型のセカンドPCとして欲しがるユーザーは少なくないだろう。
そのほか、同ブースではEee PCやEee Boxと組み合わせることを想定した周辺機器も多数展示されていた。どれもコンパクトサイズにこだわっており、Eee PCのユーザーでなくても注目しそうなアイテムが多い。
周辺機器の中では、新型Eee PCの発表会でも大々的に紹介されたワイヤレスコントローラの「Eee Stick」が目立っていたが、これをEee Boxと合わせると、まさにWiiそっくりになってしまうのではないか、と余計な心配してしまう。Eee Stick自体は、ゲーム用途をメインに、PCの入力機器としてさまざまな可能性があると思うので、日本市場にも投入してほしいところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.