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» 2008年06月06日 12時15分 UPDATE

COMPUTEX TAIPEI 2008:GIGABYTEのEee PC対抗ノートも触ってみた (1/2)

GIGABYTEのAtom搭載ミニノート「M912X」は、タッチパネル式の8.9インチワイド液晶を搭載。解像度は1280×768ドットと、表示環境で新型Eee PCを上回るが……。

[前橋豪,ITmedia]

液晶ディスプレイで差を付けるGIGABYTE

tm_0806m912x01.jpg GIGABYTEの「M912X」

 今年のCOMPUTEX TAIPEIはインテルがAtomブランドを立ち上げるタイミングとあって、特に低価格ミニノートPCが豊作だ。これまでに、ASUSの「Eee PC 901/1000/1000H」、Acerの「Aspire one」、MSIの「Wind Notebook U100」とAtom(Diamondvile)搭載機を紹介してきたが、GIGABYTEもこの市場に参入している。

 GIGABYTEのEee PC対抗ミニノートPCとなるのが「M912X」だ。CPUにAtom N270(1.6GHz)、チップセットにIntel 945GMS+ICH7Mを採用した根幹部分は前述のライバル機と変わらないものの、液晶ディスプレイで差異化を図っている。M912Xの画面サイズは8.9インチワイドで、Eee PC 901やAspire oneと同様だが、解像度はこれらを上回る1280×768ドット(WXGA)に対応、しかも感圧式のタッチパネルを装備しており、液晶ディスプレイを180度回転させて折り畳めば、ピュアタブレット型PCのようなスタイルで利用できるのだ。

 そのほかの基本スペックは、メモリが最大1Gバイト(SO-DIMM×1)、ストレージが160Gバイトの2.5インチHDD(展示機のHDDは富士通製MHZ2160BH)、ネットワーク機能は100BASE-TXの有線LAN、IEEE802.11g/bの無線LAN、Bluetoothで、130万画素のWebカメラも搭載。IEEE802.11nはサポートしないが、ストレージの容量が充実しているのは、Eee PC 901との大きな違いだ。

 本体サイズは235(幅)×180(奥行き)×28〜42(高さ)ミリ、重量は約1.2キロと、タッチパネル式液晶ディスプレイを搭載していながら、ボディの持ち運びやすさはEee PC 901やAspire oneと同レベルにまとまっている。バッテリーは容量4400mAhで、約4時間の駆動をうたう。横並びで検証したわけではないので実際の性能は不明だが、公称のバッテリーライフについては、Eee PC 901の最長約7.5時間やAspire oneの約6時間(6セルバッテリー装着時)より控えめだ。

tm_0806m912x02.jpgtm_0806m912x03.jpg 左側面に有線LAN、FAXモデム、USB 2.0、SDメモリーカードカードスロットとExpress Cardスロットを配置(写真=左)。右側面は、アナログRGB出力、2基のUSB 2.0、ヘッドフォン、マイクの端子が並ぶ(写真=右)

 GIGABYTEが配布している製品資料には、プリインストールOSがWindows XP Home EditionもしくはLinuxと表記してあったが、展示機にはWindows Vista Home Premiumが搭載されており、OS標準のタブレット機能が使える状態だった。ブースのスタッフによると、タブレット機能を生かすため、Windows Vistaモデルも用意するとのことだが、タブレット機能をサポートするVistaのエディションはHome Premium/Business以上になる。価格面やメモリの上限が1Gバイトであることなどを考慮すると、Windows XP Home Edition版がバランスがいいと思える。

液晶ディスプレイの一覧性は高いが、価格は高め

 複数のカラーバリエーションが展示してあったが、光沢塗装の天板で高級感を演出しているのはEee PC 901やAspire oneと変わらない。見たところ、ボディの質感はこれらと同じ程度に感じられた。ボディの剛性にも不満はなく、パームレスト部を片手で持ったときにたわみが気になることはない。タッチパネル式の液晶ディスプレイを装備している関係で、展示機は液晶のヒンジの座りが少々悪いものもあったが、全体的にはしっかりした作りだった。

tm_0806m912x04.jpgtm_0806m912x05.jpgtm_0806m912x06.jpg 見た目の印象が異なる複数のカラーバリエーションを用意する

tm_0806m912x07.jpg 1280×800ドット表示の液晶ディスプレイ

 1280×768ドット表示の8.9インチワイド液晶ディスプレイはさすがに一覧性が高く、展示機のWindows Vista Home Premiumでも狭い印象はない。ただし、画素ピッチは約0.15ミリと、1024×600ドットの約0.19ミリより狭まるため、人によっては表示が細かすぎると感じるだろう。また、タッチパネルを装着する関係で、発色はあっさりしている。

 キーボードのレイアウトはEee PC 901と同じだ。キーボードユニット自体のふらつきなどはなかったが、小さいEnterキーやその周囲の変則的なキーピッチ、EscとF1キーの間に配置された「~」キーなど、操作に慣れが必要な部分がある。キーボードユニットの両脇にはスペースが余っているので、Eee PC 901やAspire oneと同じように、ボディの横幅いっぱいまでキーボードの実装面積を広げてほしかったところだ。

tm_0806m912x08.jpg キーボードとタッチパッド

 タッチパッドはEee PC 901より狭いものの、Aspire oneのようにボタンがパッドの左右に分かれているようなことはなく、自然なレイアウトだ。ただし、一体化した左右のボタンは小さいうえにクリック感に乏しく、少々押しにくかった。

 液晶ディスプレイの優位性が目立つM912Xだが、台湾では7月にWindowsモデルが発売される予定だ。海外展開も順次行うが、日本での発売時期は未定という。価格は649ドル(米ドル)とのことで、液晶ディスプレイにコストがかかっているぶん、Eee PC 901やAspire oneよりも割高に設定されている。価格的には、Eee PCの上位モデル「Eee PC 1000/1000H」と競合することになり、液晶ディスプレイの解像度とタッチパネルへの対応をどう評価するのかが選択の分かれ目になるだろう。

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