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» 2008年06月07日 12時03分 UPDATE

5分で分かった気になる、5月のアキバ事情:アキバに流れる“第2の地デジ解禁”を待つ空気 (1/2)

自作PC市場において、今年最大の起爆剤とも言われるPC向け地デジチューナーカードが発売された5月。ブームの火はいまだくすぶり続けているようだ。

[古田雄介,ITmedia]

地デジチューナーカード解禁――注目されるもレジに運ばれぬ日々が続く

og_akiba_001.jpg ツートップ秋葉原本店の店頭に並んだ地デジチューナーの数々

 5月14日、PC向け地デジチューナーの単品発売が解禁となり、複数のメーカーから多数のモデルが登場した。その後も、エスケイネットやピクセラから新モデルが投入され、5月末の時点で、計7製品が店頭に並んでいる。価格は1万5000円から3万円前後だ。

 メーカー製PCが地デジチューナーを導入して久しいが、これまで自作PC用の単品チューナーはほぼ皆無だった。PCパーツを自由に組み替えられる自作PCでは、著作権保護が適用された地デジ放送の録画ファイルを流用したり、コピーする行為を防ぎきれないためだ。

 このため、今回出回ったモデルも、コンテンツの利用にさまざまな制限がついている。録画に使ったマシンでしか再生できないほか、作業の過程でバックアップが発生するために、CMカットなどの編集も不可。また、BD-Rなどへのムーブに対応しているのは、5月末時点ではバッファローの「DT-H50/PCI」のみだ。

og_akiba_002.jpgog_akiba_003.jpgog_akiba_004.jpg バッファローの外付け地デジチューナー「DT-H30/U2」と、PCI接続の「DT-H50/PCI」(写真=左)。アイ・オー・データ機器から登場したPCI Express x1接続の「GV-MVP/HS」(写真=中央)。5月以降、多数のPCパーツショップには、自作地デジマシンのデモ機が展示されている(写真=右)

 発売解禁以前から注目するユーザーが多かった地デジチューナーだが、上記の制限が広く知られているため、手を出す人はそれほど多くなく、5月末まで「大ヒット」のコメントは聞けなかった。

 フェイス パーツ館は「とりあえず、編集できないと自作で地デジを録画する意味がないでしょう。ダビング10が解禁されれば、回数限定ながら編集できるようになるかもしれません。とにかく“今は待ち”という人が多いですね」と語る。

 「遠いねえ……」とつぶやいてしまう状況は、発売前から多くのショップで予想されていたものの、やはり落胆の声は多い。ある店員さんは「地デジチューナーは、2008年最大の目玉です。これが普及すればディスプレイやHDD、グラフィックスカードなどの人気も底上げされるでしょう。せめて今年中にダビング10くらい解禁してくれないと、また潰れるショップが出てくるかもしれません。本当に勘弁してほしいですね」と切実に語っていた。

og_akiba_005.jpgog_akiba_006.jpgog_akiba_007.jpg ピクセラからは最多の3モデルが登場。赤いパッケージがデジタル3波に対応した「PIX-DT012-PP0」で、青が地デジのみの「PIX-DT050-PP0」、緑が地デジとアナログのダブルチューナーを搭載した「PIX-DA022-PP0」だ。それぞれPCI接続となる(写真=左)。エスケイネットの外付けタイプ「MonsterTV HDUS」(写真=中央)。地デジチューナーがイマイチ売れない代わりに、5月末時点でもアースソフトのHDTVキャプチャボード「PV4」がヒットを続けていた(写真=右)

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