「突風が吹いた」――アキバにAtomマザーが一瞬だけ出回る古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

» 2008年06月09日 12時42分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

Atomマザー登場も瞬間で姿を消す――全国で100枚のみ入荷というウワサも

インテル「D945GCLF」

 6月4日から5日にかけて、インテルのmini-ITXマザー「D945GCLF」が複数のショップに入荷した。価格は8000円から1万3000円前後と開きがあったが、ほとんどのショップが入荷した日に売り切れ、6日の時点でほぼ入手不可能な状態となっている。

 D945GCLFは、低消費電力を極限まで押し下げたCPU「Atom N230」を搭載しているのが最大の特徴。Atomを搭載した製品がアキバに登場したのはこれが初めて。Atom N230の動作クロックは1.6GHzで、TDPはわずか4ワットと低い。チップセットはi945GC+ICH7で、ノースブリッジのみファン付きクーラーを備えている。そのほか、DDR2用のDIMMスロット1基とPCIスロット1基、IDEソケット1基、Serial ATAポート2基を備えており、一般的なデスクトップ用のパーツ類のみで構成された仕様になっている。

 発売から2時間で完売したというパソコンショップ・アークは、「mini-ITXといえば工業向けの転用が多く、単価が3〜4万円するのが当たり前ですが、D945GCLFは革命的に安いですよね。ごく少数しか入荷できませんでしたが、潤沢に入ったとしてもすぐに売り切れていたかもしれません」と話す。

 また、某ショップは「いきなり入荷しましたが、数は本当に少なかったんです。国内で100枚というウワサがあるほどだったんですが、市場に十分なインパクトは与えましたよ。潤沢に出回ればブレイク間違いなしですが、次回は早くても7月になるそうです」と残念そうに語っていた。

 各ショップの期待値が非常に高いモデルながら、販売までに何も準備ができなかったと憤る声もあった。「何しろ入荷したら、即販売ですからね。興味のない人がAtomを知る機会を作ることができなかったのがもったいないですよ。せめて、デモ機用のサンプルがあれば、デモ機を展示して盛り上げられたのに」(某店員さん)。

パッケージ内の同梱品(写真=左)。基板はシンプルながら、デスクトップ向けスロットで統一しており、手持ちのパーツを流用しやすい(写真=右)

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