6月6日、TDPを125ワットから95ワットに下げたクアッドコアCPU「Phemon X4 9750」が登場した。価格は2万5000円前後。2.4GHzで動作し、512KバイトのL2キャッシュ4個と、全コア共通のL3キャッシュ2Mバイトを搭載するなど、性能面での仕様は旧バージョンから変わりはない。なお、旧バージョンも併売されており、こちらは2〜3000円安い2万円強の価格が付いている。
主な変更はTDPの引き下げのみだが、新モデルに期待を寄せる声は少なくない。TSUKUMO eX.は「Phenomはエラッタが解消されたxx50番が人気です。そのなかでも、今まではTDP 95ワットの9550が一番人気でした。新しい9750がその座に取って代わる可能性は高いでしょうね」という。
ただし、諸手を上げて歓迎する空気ではない様子。実はパッケージが旧バージョンとまったく同じで、ダイに記載されたOPNやパッケージのバーコードを見ないと区別できない。この点に不満を述べる声が多かった。
フェイス パーツ館は「先日はまったく同じ仕様のAthlon X2 4050eを2種類のパッケージで出荷しているのに、今回はシールさえ貼らないとか、意味が分かりませんよ。まあ、TDPが低い9750が欲しいといえば大丈夫ですけど」と語る。
また、入荷が突然で、旧バージョンを大量に残しているショップが多いのも理由の1つ。「またAMDにやられたって感じっす。AMDは販売戦術がとてもアバウトなんですよ。それで大変な思いをするのはコチラ。別の意味でハイレベルすぎる……」(某ショップ)など、過激な意見も聞いた。
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