PC、映画、ゲームに“もはや隙なし”の完成度――AV入力対応24.1インチワイド液晶ディスプレイ「FlexScan HD2452W」FlexScan HDは第2章へ(3/4 ページ)

» 2008年06月10日 10時00分 公開
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「ながら族」に朗報! PinPの使い勝手が大幅アップ

PinP機能はさらに使い勝手が向上

 初代のFlexScan HDシリーズもピクチャーインピクチャー(PinP)機能を持っていたが、HD2452Wでは機能と使い勝手が大きく向上している。最大の要因はやはり専用リモコンで、リモコンのPinP関連ボタンからスムーズに操作できるようになった。

 特に、PinPの最中にリモコンの「全画面」ボタンを押すと、子画面をワンタッチで全画面表示にできるのは便利だ(PC画面は表示されなくなる)。レコーダーやゲーム機からの映像を子画面で表示しておき、重要な場面になったら全画面表示にサッと切り替えられるのは重宝するだろう。PinPの子画面に表示する入力ソースについては、PinPの最中にリモコンの入力切り替えボタン(VIDEO/HDMI)を押すことで切り替えられる。

 また、親画面と子画面の音声選択が可能になったのもありがたい。初代モデルでは親子画面の音声がミックス出力されたが、HD2452Wでは親画面の音声のみ出力、子画面の音声のみ出力、ミックス出力の3通りをリモコンで選べる。これもユーザーから要望が多かった機能とのことで、さっそく対応したというわけだ。

 PinP表示で親画面になれるのはPC入力のみ、子画面はAV入力のみという仕様は初代モデルと同様だ。PC入力を小さな子画面で表示しても実用に耐えないケースが多いので、この仕様は妥当といえる。子画面の大きさは固定だが、表示位置は4隅から選べるほか、半透明表示も可能だ。半透明表示は、子画面の下になった親画面の内容を確認したいときなどに役立つ。

リモコン1つで親画面と子画面の音声を選べる(写真=左)。半透過表示にすれば、子画面の下に隠れた親画面の内容を判別できる(写真=右)

 HD2452WのPinP機能を実際に使ってみると、子画面のワンタッチ全画面化と音声出力の切り替え機能が、ことのほか快適だった。PCを使いつつ外部ビデオ機器の映像を見たり、インターネットをしながらファイルのダウンロード中などの合間にゲームを楽しむなど、いわゆる「ながら族」にうってつけだ。

「EyeCare」で目にやさしい使い方を提案

 HD2452Wは専用リモコンで各種設定を手軽に行えるが、Windows搭載PCで使う場合は付属ソフトの「ScreenManagerPro for LCD」をインストールすることで、マウス操作による設定が可能になる。

 画質調整の機能は初代モデルと変わらないが、新たに「EyeCare」機能が追加された。この機能は、ディスプレイの電源を入れてから一定時間がたつと任意のメッセージがポップアップ表示されるというものだ。ディスプレイを長時間見つめる作業は目に負担がかかるため、この機能を活用して一定時間ごとに休憩を入れながら作業するといいだろう。EyeCareは、ディスプレイの使用時間を記録し、CSVファイルで書き出す管理機能も持つ。

 さらに、HD2452WはナナオのWebサイトからダウンロードできる新感覚の画面分割ソフト「EIZO ScreenSlicer」にも対応している。1920×1200ドットの高解像度は、画面を分割して使う場合でも各分割エリアで十分な作業領域が確保できるだろう。

EyeCare機能の設定は通知領域に常駐するScreenManagerPro for LCDのアイコンから呼び出せる(写真=左)。EyeCare機能の設定では、電源を入れてからメッセージをポップアップするまでの時間を1時間単位で指定できる(写真=右)

FlexScan HDシリーズならではのこだわりポイント

 ここまではHD2452Wの強化点をチェックしてきたが、スペックと機能、FlexScan HDシリーズならではのこだわりについても簡単にまとめておこう。冒頭でも述べたように、この辺りは初代モデルのHD2451Wを踏襲している。

 液晶パネルの駆動方式はVA方式で、画面サイズは24.1インチワイド、画面解像度はWUXGA(1920×1200ドット)だ。最大輝度は450カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1、視野角は水平/垂直とも178度となっている。応答速度は黒白間が16msで、中間階調はオーバードライブ回路の搭載によって6msと高速だ。また、コントラスト拡張機能(バックライトの動的制御)を有効にすると、約3000:1相当のコントラスト比となる。

 基本的な画質はHD2451Wとほぼ同等と考えてよいだろう。RGB各8ビットの映像入力信号を多階調化してから最適な8ビット信号に割り当てて表示する内部10ビットガンマ補正機能を備えるため、PC入力でもAV入力でも階調全域の表現能力が高い。PC入力では、インターネットコンテンツで標準的なsRGBモードの色再現性が高い点に注目しておきたい。

PCとDVI-Dで接続し、sRGBモードでカラーとモノクロのグラデーションを表示した例。写真はJPEG圧縮などの関係で階調が崩れて見える部分もあるが、実際の表示は暗部から明部まで滑らかだ

 AV入力では、液晶TVのFORISシリーズで培った映像技術を駆使することで、ナナオが掲げる「ナチュラルコンフォート」の画質を体現している。映像ソースが持つ本来の色調や滑らかさを、忠実に、そしてナチュラルに表現するというコンセプトだ。

 FineContrastのモードによって色調の違いはあるが、一般的な液晶TVやディスプレイにありがちな作り物っぽい派手さがない。ゲームモードは例外として、基本的には、しっかりと沈んだ黒、適正な白レベル、それでいて暗部から明部まで自然な階調を表現している。アナログライクというと少し語弊があるが、目に優しくとても心地よい映像だ。

 映像入力のインタフェースは、DVI-D×1(HDCP対応)、D-Sub×1、HDMI×2、D4×1、コンポジット/S-Video×1を装備。スピーカーは内蔵しないが、音声の入出力をサポートしている。各入力系統の音声入力はHD2452Wのステレオミニ/ヘッドフォン端子からスルー出力する仕様だ。

 PCの音声はUSBで入力し、HD2452Wが内蔵するUSBオーディオ機能で音声出力する仕組みだ。2つのUSBアップストリームポートを持つため、2台のPCそれぞれの音声をUSBで入力できるのが頼もしい。さらにUSBハブのダウンストリームポートも2つ搭載し、ここに接続したUSB機器を2台のPCで切り替えながら使用することが可能だ。

 話が前後するが、HD2452Wの音声出力は、入力系統の切り替えと連動する。映像と音声の入出力をHD2452Wだけで完結できるため、非常に使い勝手がよいのだ。USBオーディオ機能やPinPでの音声選択など、PC/AVセレクター的な機能までしっかりと実装しているのは、FlexScan HDシリーズ以外には見当たらない。

画面の位置を柔軟に変えられるArcSwing 2スタンドは健在。弧を描くように画面が移動するため、ユーザーが自然な姿勢で利用できるのが特徴だ。上60度、下5度のチルト、左右172度のスイベル、約90ミリの高さ調整に対応する

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