MSIのプライベートブースで数多く展示されていたのは、Atomベース(Diamondville)と次世代ノートPCプラットフォーム「Montevina」ベースのデスクトップPC向けマザーボードだ。Atomベースの「MS-9832」の電源供給はオプションでDCに対応、グラフィックスコアはGMA 950を利用し、独立する2系統の画像出力インタフェースを備える。Montevinaベースのマザーボードは「MS-9818」、「MS-9821」など複数展示されており、いずれもDirextX 10(Shader Model 4.0)への対応、VC-1、H.264のデコードアクセラレータサポートがアピールされていた。
MSIは、AtomベースのスリムPCも展示していた。「MS-9A06」はAtom Z530(動作クロック1.6GHz)を採用し、メモリはDDR2 533を1Gバイト搭載する。光学ドライブは内蔵していないが、同じプラットフォームで光学ドライブを内蔵するボディも用意されている。TDPが2.3ワットのおかげで、このようなスリムボディでファンレスを実現しているという。
VIAがCOMPUTEX TAIPEI 2008にあわせて発表したIsaiah(開発コード名)こと「Nano」に対応するマザーボードも展示されていた。チップセットはVIA VX800、MPEG-2/MPEG-4、VC-1のデコードアクセラレータに対応し、デュアルディスプレイへの出力をサポートする。
ASRockは、2007年と同じくCOMPUTEX TAIPEI 2008でもプライベートブースを設けて製品展示を行った。「個性豊かな」ラインアップをこれまでも投入してきたASRockらしく、そのラインアップの多くでDDR3とDDR2のメモリスロットを用意し、インテルの新世代チップセット「Intel 4」シリーズを搭載する製品ではFSB2000MHzをサポート、Intel P45 Express搭載モデルで、2本のPCI Express x16スロットを実現するなど、今回もユニークなスペックを有するマザーボードを並べていた。
2007年まで「PCパーツのメイン展示会場」だった「台北世界貿易中心」のHall 2では、「2008 WiMAX Expo. Taipei」 が行われ、WiMAX関連製品の展示が行われていた。通信事業者向けの製品展示が主流であったが、クライアントPC側の製品として、PCカード、USB、ExpressCard接続のWiMAX通信モジュールが数多く出品されていた。
2008年からPCパーツのメイン会場となったのが、「南港展示館」(Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall)の上層フロアだ。PCパーツ展示の主力は各ベンダーとも新世代、未発表のチップセットを搭載するマザーボードだったが、そのなかで、ライブデモとして目立っていたのが「オーバークロックイベント」だ。すでに紹介しているFoxconnの大々的なオーバークロックレースのほか、abitやMSIのブースで液体窒素を使ったオーバークロックが行われていた。
AMDブースで目を引いていたのが、COMPUTEX TAIPEI 2008のセッションで紹介された外付けのGPUユニット「ATI XGP Technology」(XGP=eXternal Graphics Platform)だ。PC側とは8レーンのPCI Expressで接続し、画像出力は3系統までサポートされる。AMDは、GPUはMXMで実装されているため、アップグレードなどはベンダーによって簡単に行えると説明している。
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