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» 2008年06月12日 21時00分 UPDATE

Pumaで広がるAMD HD! Experienceの世界

日本AMDは、COMPUTEX TAIPEI 2008で発表した新世代ノートPCプラットフォームと、2008年3月に発表したAMD HD! Experienceのアップデートを日本の関係者に紹介した。

[長浜和也,ITmedia]

“Griffin”だけじゃない、Pumaを構成するCPU

 6月12日に行われた説明会には、日本AMD取締役 マーケティング本部 本部長の吉沢俊介氏と同社マーケティング本部 PCプラットフォーム・プロダクトマーケティングマネージャーの土居憲太郎氏が、開発コード名「Puma」として知られる新世代ノートPCプラットフォームの概要とAMD HD!Experienceのアップデートについて説明したほか、AMD HD! Exprerienceの協業パートナーとして名を連ねるメーカーから、当日新製品を発表した富士通、そして、日本ヒューレット・パッカード、アイ・オー・データ機器、パイオニア、ピクセラが自社製品について紹介した。

 新世代ノートPCプラットフォームは、COMPUTEX TAIPEI 2008で行われたローンチイベントで新しいノートPC向けCPU「Turion X2 Ultra」の3モデル(ZM-86、ZM-82、ZM-80)と「AMD M780G」が紹介されていたが、今回の説明では、そのほかにもCPUとして「Turion X2 RM-70」、「Athlon X2 QL-60」、「Sempron SI-40」などが加えられている。

CPUモデル名 動作クロック 2次キャッシュ コア数 対応メモリ Dynamic Hypertrans Link
Turion X2 Ultra ZM-86 2.3GHz 2MB 2 DDR2-800
Turion X2 Ultra ZM-82 2.2GHz 2MB 2 DDR2-800
Turion X2 Ultra ZM-80 2.1GHz 2MB 2 DDR2-800
Turion X2 RM-70 2.0GHz 1MB 2 DDR2-800
Athlon X2 QL-60 1.9GHz 1MB 2 DDR2-667 x16固定
Sempron SI-40 2.0GHz 512KB 1 DDR2-667 x8固定

 土居氏は、世界的にノートPCの需要が増加しており、2009年にはデスクトップPCを上回るだろうという見通しを示した上で、ワールドワイドで調査した場合、ユーザーはノートPCでも音楽や動画、写真を利用するのが主な目的で、デスクトップPCに相当する性能を望んでいると説明、AMDの新世代ノートPCプラットフォームでノートPCもデスクトップPCのパフォーマンスに届くようになったと述べた。

kn_amdhd_01.jpgkn_amdhd_02.jpgkn_amdhd_03.jpg 説明会では、新世代ノートPCプラットフォームによって、3D性能(写真左)やHD再生能力(写真中)、そして、(Pumaの構成要素ではないが)パートナーベンダーのワイヤレスLAN(写真右)によってシステムのパフォーマンスが向上したことを示すデータが紹介された

kn_amdhd_04.jpgkn_amdhd_05.jpgkn_amdhd_06.jpg そのほか、内蔵グラフィックスコア(IGP)と外付けのGPUを連携させて3D性能を向上させる「Hybrid Graphics」(写真左)、IGPと外付けGPUを切り替えて省電力を実現する「PowerXpress Technology」(写真中)、IGPと外付けGPUで最大4画面出力を実現する「Surrund View Technology」(写真右)も示された

kn_amdhd_07.jpgkn_amdhd_08.jpg 「Griffin」という開発コード名で知られていたTurion X2 Ultraの構成(写真左)、新世代ノートPCプラットフォームを構成するCPUとしてTurion X2 Ultraの3モデルが発表されていたが、そのほかにもTurion X2、Athlon X2などが用意される

ロゴも決まって本格始動のAMD HD! Experience

 AMD HD! Experienceのアップデートとして紹介されたのは、ようやく決まったロゴデザインと、そのロゴマークをつけることが許されるシステム構成条件だった。2008年3月に行われたAMD HD! Experience発表当時には、「動作クロック1.9GHz以上のAMD製マルチコアCPU」「AMD 780Gチップセット、または、Radeon HD 2000シリーズ、または Radeon HD 3000シリーズ」程度だった構成条件は、より詳しく定められている。

kn_amdhd_11.jpgkn_amdhd_09.jpgkn_amdhd_10.jpg 新しく定められたAMD HD! Experienceのロゴ(写真左)、発表当初は4社程度だったパートナーも(写真中)、今回の発表では30社ほどに増えている(写真右)

デスクトップPC ノートPC
CPU Athlon X2 Turion X2 Ultra
Phenom X3 Turion X2
Phenom X4 Athlon X2
チップセット AMD 780G AMD M780G
AMD 790FX AMD M770
AMD 790X  
AMD 770  

ソフトウェア、周辺機器
ソフトウェア UVDサポート製品
マザーボード、グラフィックスカード UVDサポート製品
ビデオカメラ UVDサポート製品
BDドライブ UVDサポート製品
デジタルTVチューナーカード UVDサポート製品

 パートナー企業としてスピーチを行った富士通パーソナルビジネス本部PC事業部 事業部長の長原明氏は、同日発表されたFMV-TEOにAMDの新世代ノートPCプラットフォームを採用していることを示しながら、コンテンツのHD化が進む状況にあってその中心となるはずのPCはハイエンドラインアップでしかHDコンテンツが扱えなかったが、AMDの新世代プラットフォームによって低価格の製品でも可能になったと述べた。

 同じくスピーチに登場した日本HP パーソナルシステムズ事業統括 モバイル&コンシューマビジネス本部 本部長の山下淳一氏は、日本HPのコンシューマー製品ラインアップの半数でAMDプラットフォームを採用していることを紹介、ベルリンで行われているイベントで披露されたタブレットノートPCを日本で出荷することを明らかにした。

 また、アイ・オー・データ機器 開発本部市場開拓部 部長の土田拓氏は、ハイパフォーマンスを必要とするHDコンテンツを利用できるPCの数が限られていたため、周辺機器メーカーとしては強い危機感をもっていたが、メインストリームPCやノートPCでもHDコンテンツを利用できるようにしてくれたAMDのプラットフォームの登場で、PCでテレビを見ることがもっとメジャーになるだろうという期待を述べた。

kn_amdhd_12.jpg 自分で撮影して、FMV-TEOを使ってわずか20分で編集したHDビデオを使ってデモを行う富士通パーソナルビジネス本部 PC事業部 SSPC技術部部長の広末庸治氏
kn_amdhd_13.jpg 日本HPはベルリンのイベントで披露されたタブレットPCの日本市場投入を明らかにした
kn_amdhd_14.jpg このほか、ピクセラ営業本部 副本部長の森佳昭氏は同社が現在開発しているチューナーカードを説明、地上デジタル1波ダブルチューナーやデジタル3波ダブルチューナーなどが紹介された

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