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» 2008年06月17日 12時00分 UPDATE

WWDC'08基調講演まとめ(中編):Macで、Windowsで、iPhoneで、いつでもどこでも「MobileMe」 (1/2)

WWDC 2008基調講演の詳報として、ここではアップルの新しいインターネットサービス「MobileMe」を見ていく。

[林信行,ITmedia]

 前回取り上げたWWDC 2008基調講演の第1部、「iPhone 2.0」の詳報に続いて、第2部の「MobileMe」を見ていこう。MobileMeは「.mac」に代わる新しいインターネットサービスだ。

「MobileMe」はPCとiPhoneの情報をプッシュ方式で同期

og_wwc2_001.jpg ひと言でいうなら万人のためのExchangeサーバ

 「iPhone 2.0」の紹介を終えたスティーブ・ジョブズ氏は、満面の笑みを浮かべながら「次はまったく新しいものを発表する」といって「MobileMe」を発表した。

 MobileMeは、アップルがこれまで「.mac」として提供してきたインターネットサービスを置き換えるもので、MacやiPhoneにも垣間見ることができる同社の優れたユーザーインタフェースや使い心地を、Webアプリケーションの形で利用可能にしたものであり、MacとWindows、そしてiPhone内のデータを常に同じ内容に保ってくれるサービスでもある。もちろん、これまでの「.mac」の機能も、iCardsなど一部のサービスを除いてすべて引き継いでいる。

 ジョブズ氏に代わって壇上に招かれたワールドワイドマーケティング担当上級副社長のフィル・シラー氏は、MobileMeを「ひと言でいうなら万人のためのExchangeサーバ」と表現した。Microsoft Exchangeは米国の企業では定番の協調サーバで、電子メールやアドレス帳、予定などの情報を、インターネット経由でアクセスできるサーバ上で管理してくれる。

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 MobileMeを使えば、Macであろうと、Windowsであろうと、iPhoneであろうと、自分のマシン上の情報は常に同じ最新の状態に保つことができる。

 例えば、MobileMeのアドレス宛てにメールが届くと、自分が使っているすべての機器に、このメールがプッシュされる(送りつけられる)。iPhoneならそれにあわせてメール受信音がなるなどの反応が起こるはずだ。

 あるいは外出先でiPhoneに新しい連絡先を追加すると、それが自動的にMobileMeにプッシュされ、MobileMeサーバからほかの機器にもプッシュされるし、会議室でPCに次の会議の予定を入力すると、これが再びMobileMeサーバにプッシュされ、そこからほかの機器にプッシュされるといった具合だ。

og_wwc2_003.jpgog_wwc2_004.jpgog_wwc2_005.jpg 電子メールやアドレス帳、スケジュールなどが常に最新の状態に保たれる

 つまり、これまでのように「同期」というプロセスをとらないでも、すべての機器で情報を最新状態に保つことができる。「同期」と違い、ほかの機器で何か変更があると、すぐにその変更が反映される。しかも、携帯電話のネットワークや無線LANを使ってワイヤレスに情報のやりとりができる。

og_wwc2_006.jpgog_wwc2_007.jpg MacではMail、iCal、アドレスブック、WindowsではMicrosoft Outlookが対応している

 それに加えてアップルは、Ajaxなどのプログラミング技術を最大限に活用し、先進的なWebアプリケーションとしてのユーザーインタフェースも開発した。

 Webアプリケーション版のMobileMeのURLは「me.com」。このアドレスを打ち込むだけで、まるでネイティブアプリケーションのような外観の電子メールアプリケーションや、アドレスブック、スケジュール帳、写真ギャラリー、そしてMac OS XのFinderのようなファイルブラウザの機能が利用できる。これらの機能はiPhoneからでも使える。

og_wwc2_008.jpgog_wwc2_009.jpgog_wwc2_010.jpg MobileMeのログイン画面(写真=左)。Webメール(写真=中央)。アドレス帳(写真=右)

og_wwc2_011.jpgog_wwc2_012.jpgog_wwc2_013.jpg カレンダー(写真=左)。フォトギャラリー(写真=中央/右)

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